磯絵里子ヴァイオリン・リサイタル
「磯絵里子ヴァイオリン・リサイタル~オール・ベルギー・プログラム~」
に行ってきました。
デビュー10周年の記念ということでのリサイタル。りゅーとぴあでは何度も演奏会をひらかれているので、ご本人もぜひ記念の演奏会はりゅーとぴあで。ということだそうです。
「新潟は第2のふるさとです」とおっしゃられてました。
うれしいことです。
たしかにここ3年で私も磯さんをお聞きするのは3度目、すっかりなじみの演奏家さんです。
そのような記念演奏会であってもプログラムはオール・ベルギー・プログラムというのがいいですね。気合入ってます!!
今回のピアノ伴奏は岡田将さん。
演奏されたプログラムは
ヴュータン:失望
イザイ:遠い過去
イザイ:悲劇的な詩
ヴュータン:ラメント
ヴュータン:ロンディーノ
ヴュータン:アメリカの思い出
ルクー:ヴァイオリンソナタ
アンコールが
クライスラー:美しきロスマリン
イザイ:子供の夢
どうでしょ?何曲ご存知ですか?
私はなんとか3曲知ってましたが、なかなか聞けない曲ばかりです。
特にイザイの無伴奏ソナタ以外のヴァイオリン作品って恥ずかしながら全く聞いたことがありませんでした。
まずこういったマイナーな曲を聞けた!というのが収穫。
実際聞いたらけっこういい曲でした。どれもちょっと影があるような作品ですね。
演奏のほうはとてものびのびとした魅力ある音色の磯さんのヴァイオリンと岡田さんの力強いピアノでよかったと思います。
岡田さんのピアノというのも楽しみにしてました。最初ちょっとりゅーとぴあのスタンウエイと格闘?されてるかな~と思いましたが後半に向けて調子が上がってきましたね。
いいピアニストさんです。
前半は「まぁいろいろな曲が聞けていいもんだ」とふつ~に聞いてましたが。。。
後半のルクー!!
素晴らしい!
まずなんといっても曲が素晴らしい!
ルクーのソナタというとグリュミオーやボベスコのCDで聞いたことがあっても、生ではなかなか聞けない名曲でした。
生で聞けて大感動でした。
当然演奏も素晴らしい。1楽章の最初から「うわぁこれはいい演奏になる」と聞いて思いました。
岡田さんのピアノも冴え渡ってましたし、磯さんのヴァイオリンは光り輝いてました。
この1曲だけで入場料3500円の価値あり!です。
しかし!!!聞いてて思ったのは。
この磯さんのヴァイオリンには高橋多佳子さんのピアノってベストマッチだったろうなぁ~
そのお二人で17日にフランクのソナタやられたんですよね。
やっぱり17日の新津市美術館いけばよかったかな~と。。。
聞かれたISHIZAKIさんが「今年のベスト演奏!!」とおっしゃられたのも充分想像できます。
くー絶対素晴らしいよな~。
とルクー聞きながらずっと思ってました。
ぜひ高橋さんとのコンビでもりゅーとぴあでやってほしいものです。
このりゅーとぴあ公演や新津市美術館などでの演奏についても磯さんのホームページ内のブログでお書きになられています。
ぜひ「磯絵里子 オフィシャル・サイト」の方もご覧ください。(クリックでとびます)
このサイトのダイアリーを読んでいくと、FM新津さんで磯さんと高橋さんがスタジオで話されている写真なんかもあります(11月16日)。
おぉこのスタジオは「くらくらクラシック」を収録してるスタジオの隣のスタジオではないか!
一緒に写ってるアナウンサーさんは、いつも私にも挨拶してくださっている野口さん。
なんか勝手に共通点を見つけたみたいでうれしいです。
とにかくほんとにルクーのソナタには大感激の演奏会でした。
あと余談ですが
この演奏会、ずっと東京交響楽団の枝並千花さんのお母様というセレブな方(笑)とご一緒でした。うっキンチョーするー!
(それは嘘、ママ枝並様はとても親しみやすくチャーミングな方です♪)
来年の千花さんの予定をいろいろとお聞きしました。
たぶんオフレコだと思うので書きませんが来年は新潟でも何度か演奏されるようです。
へーそれは珍しい編成!と思えるものもあったりして。
ぜひファンの方はお楽しみにされててください。
とても楽しめた演奏会でした。
磯さん岡田さんありがとうございました。
もう一つだけ余談。
これ書きながらず~っと聞いてるCDがあるんです。
これ前に探してたCDなんですよ。入手できてうれしい!という1枚。

LYRITA(リリタ)というレーベルから出ているホルストの管弦楽作品集。
指揮はサー・エードリアン・ボールト。
これ聞いただけでイギリス音楽通の方は「えっ!リリタレーベルのボールトのホルスト!ということはあの曲が入ってるのでしょ!」とピンとこられる方がいらっしゃるかもしれませんね。
そうなんです、この幻の録音がついに復活して日本にも入ってきたのです。
代理店さんに10枚あるということをお聞きしてすぐに6枚抑えました!!
もちろん私も今日入荷と同時に買いました!
このCDには、私が記憶する限りこのCDにしか入っていないというホルストの幻の名曲が入っているんです。
その曲とはホルスト作曲「日本組曲」!!
ホルストが日本のダンサー伊藤道郎さんから委嘱を受けて1916年に作曲した作品です。
伊藤さんから日本の曲を聞かせてもらい素材としています。「五木の子守唄」などが使われていてなかなかのいい作品。
なぜ他に録音がないのか不思議なくらいの佳品でホルストらしい誠実で暖かいいい組曲です。
ホルストってどうしても「惑星」のイメージでとらえられてると思うのですが、あの「惑星」ってホルストの作品の中では、むしろ突然変異的な作品で他の作品は実に渋く地味。でもいいんですよね~。ホルストに駄作無し!あるとすれば「惑星」。と言う意見もあるんですよ。
今このCD当店には1枚しかなくなって、あと代理店さんか3枚入ってくる予定です。
ぜひホルストファンのみならず注目の1枚です。希少価値もあって超お勧めですよ!
それと一緒にリリタレーベルのボールトのフィンジ管弦楽作品集もまた入荷してます。
これは私が今年聞いたCDでは文句なしに最高の1枚です!
フィンジだったらナクソスで持ってるよ。というお客様!あれはあれでいいのですが、ボールトのは別格です。とろけます!そして泣けます!!
このCDに関しては多少私も押し売り気味にお勧めしてますが、お買い上げいただいた全てのお客様からは絶賛の嵐!でした。
今ならあります!そんなにしょっちゅうは入りません。私にだまされたと思っていただいていいのでぜひ聞いてみてほしい1枚、入荷済みです!!
今日は花岡さんのリコーダー・コンサートがあります。
日本最高のリコーダー奏者のお一人。ぜひ多くのお客様に足を運んでいただけたらなと思います。
午後2時から新潟駅近くの花園カトリック教会さんです。