映画の話。
その方はご年配の方なので、いただく映画はほとんどモノクロ時代のもの。
かれこれ10本以上すでに頂きました。
でも。
なかなか家で見るってできないんですよね。
その他にも自宅で録画している「サンジャポ」とかドラマとかあるし、某所からいただいているBSで放送されたクラシック演奏会のライブものもあるし。
それこそそんなのが山のようになっています。
出かけないときはこもって見よう!!
そう思ってます。
今日の休日は見たい映画があったんです!!
シネウインドでやっている「パラダイス・ナウ」という映画。
通の間ではすごい話題になっている作品です。
パレスチナの普通の若者二人が48時間後に自爆テロをするようにと組織から言われてさまざまな葛藤や周囲の人たちとの関係などを描いた映画です。
フランス、ドイツ、オランダ、パレスチナの協作。ひたすら暗い映画です。
これ観ようと思ってたんですが来週にまわしました。
(ちなみに「舞妓Haaan」も観たいと思ってます)
それで今日はいただいた中から
イタリア映画の「鉄道員」を見ました。
もう名作中の名作といわれる映画ですよね。
実は観たことが無かったんです。
いやぁさすがにいい映画でした。
基本的にはホームものなのですが厳しいわからずやの父親に反抗する子供たち、そして慈愛にあふれたお母さんと定番のようなキャラクターでありながら、ぐいぐい引き込まれました。
音楽も有名ですよね。
古い作品にはそれなりの良さがあります。
ラストは感動しました。
それでこの「鉄道員」のラスト。わがままだった主人公(お父さん)さんが亡くなってしまって、奥さんがぼーっとするシーンを見て、ちょっと思い出す映画がありました。
私が選ぶ超個人的洋画ベスト3の第2位の作品なんです。
ちなみに第3位は「ミッドナイト・エキスプレス」!!
第1位は「ゴッドファーザー」
なんですよ。
われながら暗いラインナップだな~と思ってますけど。
それで真ん中の第2位は「ベティ・ブルー」なんです。
「ベティ・ブルー」ってご覧になられたことありますでしょうか。
以前レンタル屋さんにいったらなんと、この映画が「アダルト」コーナーにあったんです。
ひぇぇぇ~。でもわからんこともないんですよね。そういうシーンもすごい多いので。
特に最初なんかそればっかし。
たしか18禁だったと思います。
この「ベティ・ブルー」を知ったのは、もう15年くらい前になりますが、ある雑誌を読んでいたら漫画家の柴門ふみさんが「一番感動した映画」ということで書かれてたんですね。
それを読んで「ふ~ん、どんなもんじゃい」と思って借りてみたら(だから映画館では見てません)。。。
すごい衝撃をうけました。この映画をご存知の方ならわかると思いますが観終わって単純に感動するという映画ではないんですよね。こうなんか「どーん」とくる感じというか。
思わず3回連続で観ました。
かなーりドギツイ内容ではあるんですが、映像がきれいなんですね。
そしてラストシーンがすごくせつないのです。特に猫好きな人にもおすすめかも。
「鉄道員」のラストも大切な人を失ってしまった人の喪失感を表していました。この「ベティ・ブルー」も似てます。
ちょっと思い出しました。
「ベティ・ブルー」もしご覧になられていないようであれば、ぜひお勧めしたい作品です。
いい曲だな~と思ってみてたんですよ。
主人公が最後亡くなるときもギターをつまびきながら。なんです。
当時のイタリアでもギターって庶民に親しまれてたんだなと観てて思いましたよ。
「鉄道員」私もズシ〜〜〜ンときた作品です。
なんですかね〜…あの見終った後のやるせなさ。
監督兼主演のP・ジェルミ、素晴らしかった〜。
どうしようもない父親とその家族の葛藤・愛…地味ながらいろいろつまった作品ですよね。
古きイタリア映画では、「死」を直接画面に出さないところが、
私はかえってドキっとし、憎い演出だ、と思います。
「オイラ、死にましたよ〜〜!!」と死体を見せるのではなく、
「スクリーンから消えた=この世から消えた」という
表現が、観客の想像力をかきたて、私は好きですね。
「ベティ・ブルー」もお好きだなんて、私、嬉しいわ!!
あれいい~~映画ですよね~。
実はこのブログ書いた日に思わず見直したんですよ。
後半の展開はすごい。
あとピアノを運ぶとき検問にかかるけど、パスさせてもらえるシーンありますよね。あの辺の映像の美しさ。
ほんとうにいい映画だと思います。
何度見ても最後は泣けるし。
同じ頃見た映画で「グランブルー」とか「バクダッドカフェ」も見てそれらも好きだったんですが、「ベティブルー」は心に入ってくる度合いが全然違いますね。
映画通のすみよさんにも好きだといってもらって嬉しいです!!