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コンチェルト2号感動の毎日 concerto2.exblog.jp

新潟市西堀前通1のギャラリー蔵織さんの中に移転しました。


by concerto-2

最高のCD!

昨日書いた、西山まりえさんやクイケンの「四季」を吹き飛ばす最高のCDとはこれです!!
最高のCD!_e0046190_1434963.jpg

「フィンジ 管弦楽作品集」です!!
な〜んだ、またかぁと思われるかも知れませんが、実はこの録音、もう手に入らないと思っていたのなんです。
演奏はサー・エードリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー。
(2曲のみハンドリー指揮ニュー・フィルハーモニア)

もうボールトさんといえば英国音楽の神様みたいな指揮者さん。
おそらくフィンジとは同世代だったはず。
そのボールトさん指揮のフィンジがある事は分かっていたのですが、このCDのレーベル、Lyritaが倒産したとかでたぶん出て来ないな〜と思ってたんです。
それがこのLyritaレーベル、なんだかわからないけれど以前のものをCDRプレスにして数点再発売することになったんです!
その中には今ではすっかり有名になったチェリスト、ヨー・ヨー・マさんの本当の初録音(カラヤンとのベートーヴェンではなかったんです!)のフィンジのチェロ協奏曲なんかも入って来ました。ジャケット写真なんか見るとわっかいですねぇ〜!

しかし!なんといっても最高なのはこのボールトさん指揮のフィンジ管弦楽作品集!
も〜最高です。
しびれまくりました。
曲は「セヴァーン狂詩曲」「夜想曲」「3つの独白」「ロマンス」「前奏曲」「落ち葉」「イントロイト」「エクローグ」「グランドファンタジアとトッカータ」
とにかく作品集そのものが少ないフィンジ、この1枚で有名な管弦楽作品は全部入っています。
一般的にはチェロ協奏曲とクラリネット協奏曲が代表作と言われているフィンジですが、はっきり言って違います!!
これらの小品にこそ極上の素晴らしさが詰まっています!
このCDでも4曲目の名作「ロマンス」から始まって「前奏曲」(この前奏曲、演奏が素晴らしい)ときて「落ち葉」(隠れた名曲)でぐっときて「イントロイト」(もう声になりません)ときて、ロマンスと並ぶ名作「エクローグ」(。。。)
「エクローグ」の最初のピアノのとこで泣けて来てしまいます。
なんて素晴らしいリレーなんだあ。。。

フィンジを初めて聴くと言うお客様にちょっと感想を聞いたら「なんか映画音楽みたいですね」とのこと。まぁたしかに感情移入系音楽ではあります。
でもロシアもののようなどっぷり型でなく爽やかなんですよねぇ〜。

ナクソスでのものも若々しくていいです。決して存在価値が下がるものではありません。
ただ、このボールト指揮はとにかく大人の音楽といった感じです。

もう〜一日聞いてました。ちょっと気が早いけど今年のCDではナンバー1かも。

ただ、ちょっと注文を言えば、最後のグランドファンタジアはちょっとそれまでの気分をちょっと壊すかな〜。数少ない私がフィンジであまり好きでない曲です。
それと最大のこのCDのよくないところはジャケット!!
なんでジャケットがボールトの絵なのじゃ!知らない人が見たらこのしわしわおじーちゃんがフィンジかと思っちゃうよぉ〜。
フィンジは50ちょっとで亡くなってて、すごくダンディな人なんよ〜。それが最大の不満。

でもこのレーベルLyritaはさっきも書いたように会社としてちゃんと存続してるのか、よくわからないとこです。
なのでなくなったらあと入ってくるのかわかりません。
フィンジにちょっとでも興味がある方は早めにゲットすることをお勧めします。

あぁ新潟のオケで「エクローグ」や「ロマンス」やってくれないかなぁ
実は先日、新潟室内を振ったマエストロ高橋さんにはお願いしといたんですよ。
でもそんなことで決まるとは思いませんけどね。
新大弦楽で「ロマンス」やってもらった時はほんとうれしかったです。
あと「エクローグ」をどこかでお願いします!

郷愁や癒し、静かに感情に訴えかけてくるフィンジの音楽、ぜひ一度私にだまされたと思っていただいていいので聞いてみて下さい。
最初はこのボールト盤かナクソスのオケもの2枚からがお勧めです。
(声楽曲も良いです!)
by concerto-2 | 2007-05-25 14:28 | CDの紹介 | Comments(0)