奥村健一 筝演奏会
だいしホールで午後2時半からおこなわれた
「奥村健一 筝演奏会」
に行ってきました。
筝というと?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが「琴」です。
最近新潟の邦楽を演奏される若手演奏家さんでニューウエイヴな感じの方って多いんですね。
邦楽の基礎もしっかりとやっていて、それでいて新しいジャンルの音楽との融合をはかったり共演したりと。
例えば津軽三味線の小林さん、尺八の鯨岡さんなど。
そしてそんな代表のお一人に琴の奥村健一さんも入りますね。
3人とも様々なところで活動されてお客様をどんどん増やしています。
鯨岡さんは今回ゲストで参加もされています。
琴の奥村さんに関して言えば、もともと奥村さんはピアノ専攻だったというところがユニークなんですね。
今回のプログラムにも充分反映されています。
そのプログラムは
後藤すみ子作曲 筝独奏のための七段の調
佐藤義久作曲 筝二重奏のための「まりつき」
沢井比可流作曲 筝と尺八のための「朱へ・・・」
が前半のプログラム。
最初に2曲はまさに邦楽の曲。しかし3曲目は作曲者がロックの人ということで筝がリズムギターのような音を奏で、その上に尺八がきれいなメロディをさっそうと歌うという新感覚の曲でした。
鯨岡さんの尺八もかっこいい!
それで後半はすごいですよ。
バッハのインヴェンションより1番と13番(筝二重奏編曲)
モーツアルトのピアノソナタ11番の1楽章(筝二重奏編曲)
ラフマニノフのヴォカリーズ(ヴァイオリンと筝二重奏編曲)
エルガーの愛の挨拶(ヴァイオリンと筝二重奏編曲)
といった感じです。
曲目だけ見ると邦楽の演奏会とは思えませんよね。
いや邦楽なんていう言葉を使うのもよくないんでしょうね。
編曲は全て奥村さんご自信。
ピアノと比べると、弾く爪先のあたる音がちょっと気になるかな、というのはちょっと感じましたがなかなかの良い編曲でした。素晴らしい。
そして個人的にもなる話ですが。
最後の2曲に登場してきてヴァイオリンを弾かれた新潟交響楽団コンサートミストレス松村牧子さんが素晴らしい!!!!
ほんとに素晴らしい。
先週ちょっとお会いした時「私、2曲しかひかないし~」なんて言われてましたが、この2曲だけでも、いやヴォカリーズ1曲だけで入場料の2500円分の価値有り!
ヴォカリーズってほとんど毎月どっかで聞いてますが、こんなに鳥肌がたつような演奏はそんなにありません。
お客様も演奏の素晴らしさにあわててプログラムを開いて「この曲なんだろ?」みたいな方が何人もいらっしゃいました。
いやほんとうに素晴らしかった。
ヴォカリーズというと私も練習したことがあってたまに吹きますけれど(出来は天と地ですが)
すごく「そっかこうすればいいのかぁ」と参考になるところもありました。
見た目はほんとにかわいい松村さんですが演奏家としてはすごいです。
なんで、なんでリサイタルをしないんだろう。。
会場代なんか私が全部もってもいいから、やってくれないかな~
当然、ピアノは松村さんのお友達のすごいピアニストさんで。
ほんとに会場代もってもいいけどなぁ~(スタジオAまでなら)
土曜の榎本師匠のオカリナ、長岡交響楽団の演奏、松村さんの素晴らしいヴァイオリンと至福の至りの週末でした。
奥村さんご夫妻の演奏もしっかりしてて上手ですよ。
そんな奥村さんご夫妻の筝二重奏の演奏はなんと今週水曜日に新潟市役所ロビーコンサートでも聞けます。
お昼休みに琴の音色聞くと優雅な気分に浸れますよ~。
付けくわえておきましょう。
尺八の鯨岡さんは琴の方とのユニット「薫風の音」で5月13日、新潟市の砂丘館で午後2時から演奏会があります。
榎本師匠は今週の土曜日に指導されているオカリナ教室さんの合同発表会があります。
21日土曜日、NEXT21にある市民プラザで午後2時から。
ゲストにはフルーティストの福田聡子さん、ピアニストの高木明子さん(司会も高木さん、この司会も最高です!)
特別ゲストが今非常に注目されていて大活躍をされているオカリナ奏者の大沢聡さん。
この大沢さんは3つのオカリナが合体したオカリナを演奏される方です。(吹き口も3つあるんです)
5オクターブくらいでるのかな?すごい楽器を演奏される方です。
その後は5月19日に榎本師匠が毎年行っているリサイタルがあります。
音楽文化会館にて午後6時半より。当店でもチケット扱っています。
目玉は弦楽と一緒にモーツアルトのフルート協奏曲のバック弦楽五重奏版での演奏がメインです!
ぜひお越しください!
あっあと今回長岡交響楽団に賛助出演されて華麗なるフルートを聞かせてくれた水島あやさん。
その水島さんもメンバーのトリオ「エルフィン」さんの演奏会は5月26日(土曜日)午後6時半からだいしホールでひらかれます。
こちらもチケット扱っています!ぜひお越しください!