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コンチェルト2号感動の毎日 concerto2.exblog.jp

新潟市西堀前通1のギャラリー蔵織さんの中に移転しました。


by concerto-2

リリー、モーツアルトを弾いて下さい

ついに終わってしまいましたね「のだめカンタービレ」
なかなか感動的でしてね。。多弁をする気が起きませんよ。。えぇドラマやった。
実は今録画したのを見直したところなのです。

今日はお休み、お天気も良かったので近所の本屋さんまでチェックに行きました。
そうしたら、もんのすごく興味を引く本がありました。
買ってきて午後ずっと読んでいました。
ものすごい大感動でした。

その本とはこれ
リリー、モーツアルトを弾いて下さい_e0046190_23545471.jpg

大ピアニストのリリー・クラウスが第二次世界大戦中にジャワで日本軍に抑留されたということはクラシックファンならよく知られた話。
でも詳しく書かれた本って無かったですよね。
だから戦争中に収容所でどういう扱いをうけていたのか、そもそもなんで戦争直前の危険な時代にジャワにいたのか、同じようにジャワで抑留されてしまったシモン・ゴールドベルクさんとなぜ戦後距離をおかざるをえなかったのか等のことがこれを読んで初めて分かりました。

やはり大ピアニストということで特別扱いはされてはいなかったんですね。
そんな尋問が続く中、必死で守ろうとした日本人たちのことも詳しく書かれています。

筆者の多胡吉郎さんはNHKのご出身でドキュメンタリーを作る立場にいらした人だそうです。
リリークラウスさんの抑留のことは以前より調べていらしていつかは番組にしたかったとのこと。
NHKのドキュメンタリーでゴールドベルクさんの日本での活動のことをテーマにした番組もこの人が作られたんだとのことです。

この本は感動しますよ。
収容所でのコンサートのことや戦後に日本に来られた時にジャワでリリークラウスを必死で守った日本の方々とお会いしたくだりは涙なしには読めません。

あとそういった華やかな話だけでなく、シモン・ゴールドベルクさんとの確執のこととか収容所内で過酷な労働をさせられたことや熾烈な尋問のことは読んでて切なくなります。

この本は
今月発売になったばかりです。
河出書房新社から発売で税込み1680円です。

今年読んだ本で一番です。ぜひ音楽ファンの人にはお勧めしたいです。
Commented by sakaituu at 2006-12-27 22:02
私も読んでみたい、是非・・・
Commented by concerto-2 at 2006-12-27 23:48
今日のさかい様、ほんとに感動します。ぜひ読んでみてください。
お貸ししてもいいですし、私のほうで取り寄せて見ましょうか。
「なるほどなぁ~」と改めて知ることが多かったです。
by concerto-2 | 2006-12-26 00:23 | 書籍・コミックのこと | Comments(2)