体感コンサート「ドリムジカ」 池上英樹演奏会。
ホールでのドイツの若手合唱団さんと能楽堂で行われたマリンバ・パーカッションの池上さんの演奏会。
結局、池上さんの演奏会の方に行って来ました。
理由として、この池上さんのコンサートが単なる演奏会ではなくて、新潟大学の音楽科の皆さんで構成されたマネージメントのチームの方々での運営のコンサートだったのですね。
それがすごく興味があって行って来ました。
「体感型コンサート」と銘打たれていて開演前から既に「体感型」が始まる(だったかな)ということで早めに行きました。
会場に行ってなるほどねぇと思いました。
例えば受け付けからホワイエにわたる廊下はこんな感じ。
これだけ見るとわかりにくいですが木の枝で組んだライトスタンドになっています。
暗くなってからはとても奇麗でした。
あとロビーではこんな感じ
これはやはり枝で組んだ船です。
ということで全体として「海」イメージした場となっていました。
BGMには波の音。それっぽい映像も映されていて。
あと会場係も学生さんがやられていて、お待ちのお客様などに話しかけられていたりしてました。
そんなこんなで演奏会がスタート。
うーん、なるほどねぇと再び。
演奏会というよりは演劇に近い、もしくは舞踏にも近いかも。
全てストーリーに沿っての展開なんです。
ナレーションで主人公(池上さん)の心情が語られ、雑踏の音も流され、また池上さん自身もちょっと演技をされると言う演出。
その中でのピースとしての音楽の存在と言う感じですね。
前半は音楽も現代物ばかりという事もあって、いささか見る方もとまどいがありました。
それで前半最後には会場に南洋風の衣装を身にまとった学生さんがカリンバ(でいいのかな、太鼓です)を叩きながら入場して来て、池上さんも混じって会場の外に出る。そして休憩。といった進行でした。
それでそのまま会場の外でカリンバを叩いたり踊ったりと、あくまでも休憩時間もこの「体感」の中の事であるという仕組みなんですね。
そのまま後半はその叩き踊っている学生さんたちと池上さんが会場の入場口から入って来て、またナレーションでもってスタートするということでした。
学生さんたちは休憩時間中叩き踊っていました、なかなかたいへんではなかったかな。
後半も同じようにストーリーの中での進行でした。
ただ演奏の曲目がアルベニスのアストゥリアスやバッハのシャコンヌが入っていたので、ぐっと演奏会っぽくなりました。
最後にはやはりナレーションが入って一つのストーリーが完結と言う演出でした。
とても複合的なものを一気に融合させてやろうと言う試みは悪くないですね。
しかしいざやろうとするとそうそうできるものでも無いと思います。
大学生のWORKの一環であってこそともいえるような舞台でしたね。
私の個人的な印象は
「う〜ん、ちょっといろいろなものがありすぎて気が落ち着かないかなぁ」という感じはちょっと受けました。
やはり休憩時間は演奏会場と言う場から離れて落ち着きたいというところはあるんですよね。
それと凝った演出より「シャコンヌ」1曲のパワーというものが私には勝っていた感じがあります。
でも悪くはないと思います。それに様々なジャンルを学んでいる方々の一つの発表の場と言うことですから、皆さんで創った「舞台」としては成功だったのではないでしょうか。
帰りにはお客様全員にお土産まであって、大盤振る舞いでした。
思わず採算は大丈夫?とも思っちゃいました。
マネージメントをこれからやっていかれるのかもしれませんが、理想と予算という関係には悩まれる事でしょうね。
皆さん卒業されたら、この経験を生かしてまた立派なものを創作して下さい!
お疲れさまでした。おもしろかったですよ!
皆さん頑張ってましたよ!なんかまぶしかったです。
いろんな経験をしていって下さい。
個人的な考えなんですが、お客様のほんのちょっとだけ先を考えていくと良いと思いますよ。
いろんな経験をしていって大きくなってくださいね!