ソレンコワ・リサイタルは鳥肌ものです。
(でも一応CD屋さんだから、それが普通なんですけどね。すんません)
今日は新世界レコード社から出ている
「アラ・ソレンコワ・リサイタル」
というCDをご紹介。
前世紀中ばのボリショイ劇場きってのコロラトゥーラ・ソプラノとして名をとどろかせたソレンコワさんが1957年に来日されたおりに収録されたライブです。

新世界レーベルさんのCDはどうしても新世界さんから直でと言うことでなかなか出回りにくい状況だったんですね。
東京とかの大都会ではいざ知らず地方都市ではなかなか難しい。
でも今度大手代理店さんが中に入ることになって入手が出来ることになりました。
それで私もなにはともあれ新世界さんの中では絶対これ!ということでオーダーしたのです。
噂ではいろいろと聞いていたんですよ。
「とにかくすごい」って。
そのうち盤鬼として名を知られる評論家の平林さんもこれを強力に推しているのを読みました。
それで入荷したんですが一枚しか入れなかったんですね。
私もすぐにでも買いたかったのですが、私が買うことによって「欲しい」というお客様がいらしたときに無いのでは申し訳ないぞ。と思い買わないでおいたんです。
そうしていたら、当店のご常連さんが昨日来られ、このCDについてのいろいろなお話を伺いました。
そのお客様が学生の頃これをレコードで手に入れられて愛聴盤としてらっしゃったこと。
CDの時代になりわざわざこれを銀座まで買いに行かれたこと。などをお聞きしました。
う~ん聞きたいぞ~
そうしたらなんと閉店間際にそのお客様がわざわざその愛聴盤のCDを「さとうさん、ぜひ聴いてみて!」とお持ちになられました。感激MAX!
それで聞いてみたら、これがすごいんだ!
特に誰しもが鳥肌が立つという最初の2曲!
アリャビエフの「うぐいす」とロシア民謡の「なつかしきヴォルガ」
とにかくすごい。人間技ではないですね。
特に「なつかしきヴォルガ」については何にも知らないまま聴くとプレイヤーが壊れたと思えるというのも無理ないです。
おそろしく息の長い歌なんですよ。
ほんとうに鳥肌ものです。
こんなん生で聞いてた人は仰天したでしょうね。
中には「アクロバットすぎる!」と思う方もいらっしゃったのではないでしょうか。
ただ、なにせ最初の2曲が凄すぎるため後半になるとちょっと印象薄くなってくるのがちょっと難といえば難なんですけどね。
この頃の東西体制の雪解けとして西側に一挙に紹介された演奏者、ムラヴィンスキーやリヒテル、ギレリス、ロストロポーヴィチ、コーガンなどと一緒にソ連が国の威信をかけて紹介した中に入るくらいの人なんだなと実感しました。
ということで入荷の一枚は私が買ってしまったので、オーダーはかけてあります。
また近日中には入荷してくるはず。
声楽やロシア民謡などに興味のある方にはぜひお勧めです!!
金曜日はわれらの素敵なオルガニスト山本さんのソロリサイタルがりゅーとぴあであります。
なんと!まだチケットがちょこっと残っているようですよ。
パイプオルガンの響きを楽しんでみませんか!