カーテンコール
この映画も上映がされるのかどうか危なかった作品ですね。
新潟より一足先に長岡でたしかどうしても上映したい!という人々の手で上映されてたと思います。
これなんかシネコンでやっても全然おかしくない作品なんですけどね。
今日の午前中の上映、お客様は7人。
おぉ最近20人以上入ってたりと「どうしたの?」と思うくらいの人が入っていたんですが、まぁこのくらいがウインドらしいというかなんというか。。。
さてこの「カーテンコール」
だいたいのおおまかなストーリーは。
福岡のタウン誌の女性記者が懐かしいマイブームという特集で送られてきた一通のはがきに心を引かれる。
それは昭和30年台終わり頃に下関の映画館で人気者だった幕間芸人を探して欲しいとのこと。
女性記者が取材を続けていくうちにその幕間芸人が映画不況で解雇になって、そのあと奥さんが亡くなり、娘を男手だけで育てるがやがて娘を残し家を出てしまったことを知る。
これに在日の問題とかも関わってきていたんですね。
やがてその芸人さんが韓国にいることがわかる。
下関の映画館が閉館することになり最後の上映に最後の幕間芸人としてステージに上がることになる。
しかし娘は思い出がいっぱいつまった映画館に行きたくない、自分を捨てた父親に会いたくない。ということでこない。。しかし。。
最後はちょっと書きませんね。
いやぁ最近ドイツのレジスタンスを画いた「白バラの祈り」とかアフリカの民族問題をとらえた「ホテルルワンダ」とか硬派なものがつづいていたんですが、これはコッテコテの人情物語でした。
ただ在日のこともテーマにしてるのはちょっと驚いたんですけどね。
たまにはこういうのいもいいかも。
もう最後は「これもか!」といわんばかりの怒濤の涙頂戴シーンの連続でした。
たった7人の場内でしたがみんなで目をふいたり鼻かんでましたよ。
「んも~くさい演出!」と思いつつもやっぱ日本人こういうの好きなんだよなぁ~と思いました。
それと役者さんがいい!
特に芸人の若い頃を演じた藤井隆さんと老人の頃を演じた井上尭之さんがすごくいい。
井上さんが演じた最後のステージはほんとうに味があってよかったです。
あと今回主役といってもいい女性記者役の伊東歩さん。
ほんとうにいい女優になってきたなと思います。
たまーにテレビにも出てたりしますよね。
もう26歳になったというのがびっくり。ほんのこの前「スワロウテイル」に出たばっかりだと思ってたのに。
私の中で若手映画女優としては麻生久美子さんがダントツで1位なんですが、その後の世代では伊東歩さんあたりがトップなのかもしれませんね。
ただこの後の世代におそらくこれからもっとでかくなるであろう宮崎あおいさんがいるので狭間の世代にならないといいのですが。でもほんと伊東歩さんは存在感のあるいい女優さんになりました。すごくよかったです。
ということでまぁちょっと情緒重視型の映画ではありましたが、まぁなかなかよかったんで65点。
来週はついに新潟登場「恋するトマト」を見に行く予定です。
新潟日報の月曜朝刊にもおっきく記事がありましたね。
かなり期待しています。
7人というお客様数はやっぱ寂しいのでもっと多くの人に足を運んでいただきたいものです。
本文読んでまして、途中まで幕間を「幇間」、つまりたいこもち芸人さんと読んでました、なんで、お座敷芸をやる人が???。
目を皿にして読んで見れば「幕間」じゃないですか。納得、納得であります。