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コンチェルト2号感動の毎日 concerto2.exblog.jp

新潟市西堀前通1のギャラリー蔵織さんの中に移転しました。


by concerto-2

ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー演奏会

今朝の新潟日報さんに折り込まれている情報誌「アッシュ」はご覧になられましたでしょうか。
とても素敵な親子さんの記事があります。
当店の御常連様ものっていますので、もしでしたらお帰りになってからでもご覧下さいませ。。
(新潟以外の方関係なくてすいません)

さて昨夜はりゅーとぴあさんにて行われた大植英次指揮ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニーの演奏会に行って来ました。
プログラムは王道中の王道!「田園」と「運命」

これはりゅーとぴあさんでやっているジュエリーオーケストラシリーズという海外のそんなにビッグとはいわないまでも地元のオーケストラさんで地元の曲をやっていただこうという趣旨による演奏会でして、今回はスロヴァキアフィル、スタンヴァンゲル響に続く第3回目です。
入場料も安めの設定でしようという試みでもあります。
その分、プログラムはちょっとベタといいますか、う〜ん良く言えば多くの人に来て頂こうと言う趣旨のもと有名曲を中心に構成されています。
様々な意見がありますが、そうした意図がはっきりしているのであれば私はとてもいいと思います。
ほとんどが新潟初演となる東京交響楽団もいいですが、このシリーズも長く続いて行って欲しいですね。次はロシアかな?フランス?イギリスなんかもいいと思うんですよね。楽しみです。

それはさておきこの演奏会の注目はやはり最近話題の人の感もある指揮者の大植英次さん。
バイロイトでのアジア人初の指揮者にも昨年選ばれて話題になり「情熱大陸」なんかにもでてましたよね。
私は見るの初めてでした。

聞いてみてちょっとおどろきました。
なんていうか。。。すごく普通。。。
というと失礼でしょうか、一言で言うと「ローカル」と言ったら良いのでしょうか。
もっとあおり立てる爆演かと思っていたのですが、意外に地味で落ち着いたドイツの演奏といった感じでしたね。
なのでちょっと拍子抜けしたってことは正直ありましたが、地味だけど一生懸命やるっていう感じはすごくありました。
だから良くなかったという事はありません。
コントラバスが7人後ろ正面に横一列に並んでチェロとともの分厚い低音を出していました。
その分ちょっと管、特に木管が割を食ったみたいな感じがあったかもしれませんね。
ちょっと微妙ーな言い回しになるんですが実直な田舎の若者を見るような感じで、なかなかよかったですよ。

アンコールはレオノーレの3番でした!
おぉとなるとこの「田園」「運命」「レオ3番」という曲目は私が高校生の時に新潟県民会館で見たウイーンフィルの公演と全く同じ!
そんな昔の事を思い出しました。
あの時前から3列目で見てたのですが、コンサートマスターのヘッツェルさんのすぐ前の場所でした。
ヘッツェルさんを生で見れたというのは私の一生の思い出になっています。
あの時のアンコールのレオノーレはものすごかったんです!指揮がマゼールということもあってちょっと普通よりあおったようなすごい演奏でした。
そんな昔の事を思い出しました。

大植英次さんの指揮は見てて「よくこれでアンサンブルが合うのか」と思うくらい団員にまかせるような指揮ぶりでしたね。
これはお互いの信頼関係があっての事ですね。

あとアンコールの前に客席に向かっていろいろとお話もされてました。
残念ながら私のいた3階席ではよく聴こえなかったのですが、演奏者がちょっとでも客席に話しかける、挨拶するっていいと思います。
無言のままだと寂しいですよね。

なかなかほのぼのした演奏会でした。

ただ大植さんを見て思ったのが
小林研一郎ことコバケンさんまた新潟に来てくれないかなぁ〜と思いました。
昔大好きだったんですよ。
生で聞いたドボルザークの8番とかチャイコの5番とがほんとに大感動したものです。
あとなんと休憩時間に私がロビーで公衆電話かけてたら、なんと私の隣の電話でコバケンさんが電話してたんです!「あ〜先生すいません小林です、明日いけなくなりまして〜すいません」なんて実に腰の低い会話をマエストロが休憩時間にロビーの公衆電話でしている!
電話が終わった後、私が「後半も期待してます、頑張って下さい!」と言ったら「ありがとうございます、頑張りますー」とくしゃくしゃの笑顔でピュー!と楽屋に戻って行った素敵なコバケンさん。
現在ではもう大ベテランになっていますが、今でもなんか巨匠って感じはしなくてコバケンさんですよね。
残念ながらどーもCDでは今ひとつ感動しないので、ぜひまた来て欲しいものです。

ちょっと大植さんのユーモアたっぷり(だったそうです)のスピーチを見てそんなことを思い出しました。
懐かしい思い出がいろいろと蘇った演奏会でした。。
Commented by IANIS at 2006-06-08 23:09 x
6/8、お店では失礼いたしました。
リップサービスでしょうが「りゅーとぴあは日本一のホールと聞いていました。そして日本一素晴らしいお客さんだとも・・・。」
広島生まれ(1956年ー私と同じだ)の同世代。これからどんどん世界に羽ばたいていって欲しいですね。
場所によっての音の違い、どのホールでも同じですが、サントリーやミューザ川崎よりバランスと美しく減衰していくことでは大植氏の言葉、あながちお世辞でないと思う次第です。日本一とは断言しませんが、トップクラスです。
Commented by concerto-2 at 2006-06-09 00:54
私はあまり比較対象を知りませんが、りゅーとぴあってほんといいとこだと思っています。
毎日行ってますがいくたびに気持ちがリフレッシュされます。
新潟の誇りだと思っています。
IANISさんのようにいろいろなところをご存知の方にそういって頂くとうれしいです!ありがとうございます。
by concerto-2 | 2006-06-08 13:58 | 演奏会のこと | Comments(2)