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コンチェルト2号感動の毎日 concerto2.exblog.jp

新潟市西堀前通1のギャラリー蔵織さんの中に移転しました。


by concerto-2

白バラの祈り ~ゾフィー・ショル最後の日々

昨日の事になりますが夜、新潟シネウインドさんで上映された「白バラの祈り」~ゾフィー・ショル、最後の日々 を観てきました。

白バラの祈り ~ゾフィー・ショル最後の日々_e0046190_0463363.jpg

もう上映期間もそろそろ終わるという事もあってかお客様は約10人ちょっとくらい。

この映画は事実ももとにしているのでネタばれしてもいいかとは思うのですが一応これから観る!という方は読まない方がいいかもしれません。

おおよそのストーリーは
第二次世界大戦さなかの1943年、すでに敗色濃いドイツのミュンヘン大学で数名の学生によって反ヒトラーの秘密組織が作られ反戦ビラなどを作り郵送な
どをしていました。
そして反戦ビラを大学構内にもまいたところ見つかってしまい逮捕されます。
その組織のリーダーの妹で女子大生だったゾフィーを中心にこれからえがかれていきます。

ゲシュタポに拘束され取調官の尋問にも対峙し堂々と意見をのべる姿や、それでも迫り来る恐怖におびえたりもします。
やがて裁判となり明らかに一方的な判決によってゾフィーを含む中心人物3人には死刑判決がくだってしまいます。
通常は99日間の刑執行猶予があるのにも関わらず3人の刑は即日決行される事になってしまいます。
そして刑は執行されてしまうのです。

すっごく大まかな感じで言うとこんなとこです。

総括としては「なかなかよかったです!」65点

まず主人公のゾフィーを演じた女優さん!これが素晴らしい。
実際のゾフィーさんとはあまり似ていないですが、演技力はすごくいいですね。
特に処刑に猶予がないと悟った時に叫ぶシーンがあるのですが、ぐっときましたね。

あと演出面では外の光の演出の仕方がうまい。
とても内容は暗い映画なのですが日光をうまく使って演出をしているので暖かな画面になっています。

ちょっとマイナスてきなとこは取調官との激烈なる論戦シーンはやっぱりちょっと長く感じました。
それとなんか人と人とのシーンになるとちょっと演出とかアップがしつこいというか古いというかもっとあっさり次につないでもいいのでは?と思いました。

でもいい映画です。お勧めする価値有り!

最後は死刑執行のシーンで終わります。
ちゃんと執行のところもあります。
これはちょっとさすが欧州映画といったとこでしょうか。
「うわぁ」とも思ったけど、ちゃんと最後まで画くことは大事、だからいいことだと思いました。
あまり気持ちいいものではありませんが。

見てて昔の映画で「死刑台のメロディ」という映画をちょっと思い出しました。
あれは名作ですが、サッコ&ヴァンゼッティ冤罪事件というやはり史実をもとにして一方的な裁判のもとに死刑判決を受け執行されてしまうまでを画いた映画です。
中学生の頃見てすごい映画だ!と思ったものです。

なんか似てますね。
ということでとーーっても内容はへヴィではありますが、ある意味きれいな映画です。
同行したうちの奥さんは私以上に食い入って観てました。よかった!75点!とのことでした。
でもこうした自由が制約された時代、この頃のドイツではフルトヴェングラーとかが必死の演奏をやっていて、それを現代の我々が自由に聞いている。ちょっとこうしたことも考えて聞くべきなんだろうなと思いましたね。

さて次の予定は「風の前奏曲」!
予告編見ましたがとーーっても美しい映画のようです。
音楽ものですね。
すごく楽しみです!

今日、金曜日はだいしホールにて井上静香さんたちピアノトリオの演奏会があります!
ほんとうは昨夜のリハーサルに招待されてたのですが都合でいけませんでした。
すいませんでした。
今回のプログラムはボッケリーニ、コダーイ、ブラームスとなかなか力が入るプログラムです。
もし見に行きたい!と言う方いらっしゃればここだけの話、明日の夕方までであれば当店でチケット販売します。いかがでしょうか!きっといい演奏会になりますよ!
by concerto-2 | 2006-05-26 00:23 | 映画のこと | Comments(0)