すごいアルバムが出ました。聴いて最初に思ったのは
「あぁこれ金森穣氏に聴かせたい!」
Noismにピッタリなんですよ。しかも、入っている曲で以前Noismの公演で使われた曲があるのですが、そこで使った演奏の100倍こっちがいいのです。
私が今生きている演奏者で圧倒的に大好きなひと。
ヴァイオリンのエンリコ・ガッティ!
ちょっと偏屈な人なので、たま~にしか新録音なんか出ないのです。新譜が出ることすら業界ニュースになる。
個人的に思うことですが、かって生きながらにして伝説の存在がいました。ホロヴィッツ、グールド、クライバーがそうでした。
エンリコ・ガッティってもはやそんな存在です。
そして久々に出たこのアルバム。
発売したばかりなのに、もう市場から消えそうなのです。
再入荷もないかもとのこと。
中身は、いろんな作曲家の無伴奏ヴァイオリン作品を集めたもの。
というかガッティの場合、あまりにも他の人と違うので、何の曲を録音したということより「ガッティの演奏である」ということが上に来ます。
最初から最後までガッティの世界。
クラシック音楽というより荒涼とした映画を見る感じ。
アンゲルブロスの「旅芸人の記録」を私は思い出しました。
あんな気持ちになります。
せかせかしたバロック演奏を嫌い「遅い演奏上等!」という独特のスタンス、耽美で甘美のまさに孤高の天才です。
また録音がすごい。ヴァイオリン界の貴人とも呼ばれますが悪魔的なものを常に底に抱えた演奏がガッティの魅力。
そしてまたアルバムもプチ写真集みたいな感じ。
聴いているとどんどんイマジネーションが湧いてくる音楽が入っている、ものすごいアルバム登場。(個人的な思い強いことは考慮くださいね。ガッティ大好きなのです)普通のCDレーベルではないところから出た特別なアルバムです。ものすごく数が少ないです。私も最初3オーダーして、もちろん私の分に1確保して聴いてたら全部売れて、輸入元の社長に聞いたら再入荷ないかも。そしてバカ売れしてて代理店の在庫そのものも無くなりそう。。。発売日直後なのに。ということで急遽5入れました。既に予約が2来てます。いかがでしょうか。というよりお早めに。