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コンチェルト2号感動の毎日 concerto2.exblog.jp

新潟市西堀前通1のギャラリー蔵織さんの中に移転しました。


by concerto-2

今年の県コン本選会の個人的感想。その二。

引き続き

次は管楽部門

ジュニアの部、本選に残った5人はなんと全員が新潟中央高校音楽科の皆さん。
さすがに全員高レベルでした。
私がこの中で一番だと思ったのはフルートの高垣さららさん。
とっても自然体で吹かれていましたね。緊張したりとか全くないということはないと思いますが動じないのも実力だと思います。優秀賞も納得。
クラリネットの平田さんもいい音出されてました。
トロンボーンの井上さんもりゅーとぴあのホールにいい響きで鳴ってましたね。
5人全員たいしたものだと聴いていました。

一般の部、ここはやはりクラリネットの辻さん。
私も一番に推しますね。実は全エントリー聴き終えた時に、もしかしたら辻さんが大賞ではないかと予想しました。

実は人にもちょろっと話してたのですが、今回の私の読みは
コンクールでの演奏曲目を知るまでは
本命チェロ山田さん、そこに対抗するのは鈴木莉歩さんと辻笑子さん。
そして私の知らない声楽の方が割って入るか。
でした。

辻さんのクラリネット、さすがでした。

ピアノ部門の高校生の部。
ここでは私の一番は井口里佳さんでした。今回井口さんの持ち味と曲目が(あとドレスも)ぴったりマッチしてましたね。聴いてて気持ちがよくなる演奏でした。あとトップに弾かれた高橋悠花さんのプロコフィエフもよかったです。
注目の八島みのりさん!私はよっしゃ!と思いましたが、果たして審査員さんにその熱意と音が届いたかどうかな~とちょっと心配でした。結果優秀賞をもらえてよかったですね!

もうお一人、高田高校の竹内優姫乃さんについて。
この竹内さんって、もう何度も本選に出られていますね。若き実力者さんと言えます。
それといつもとても好感が持てるな~と思っている方です。
ちょっと「ほっと」する空気を作れる演奏者さんだと思います。同じ上越のピアノさんで小林千花さんという、やはり何度も本選に出られている方がいらっしゃいます。
とてもタイプが似ていると思うのです。
個人的にこのお二人はとても好きです。
豪快にピアノを鳴らすというわけでもなく、神秘的に深い音色をだすというのもちょっと違う。
だから本選会のものすごい雰囲気の中ではともすると弱く感じられるかもしれない。
でもさっきも書きましたけど10数分という枠の中だけでなく、例えば45分とか1時間とかそういう中での演奏を聴いてみたい。そう思うのは竹内さんとか小林さんのような奏者さんですね。
なかなかそういうタイプの方はこうした競技会のような場では上位には入れないかもしれませんよね。
ただ私自身、昨日も聴いていて竹内さんの演奏のところでは「ほっと」できました。
そもそも本選会にこれだけ出ているということは予選を突破してこられているのですから実力があるのは間違いないわけです。

ピアノを演奏するということについて自分自身といい間隔を持たれているのだろうなと感じました。
そんなこと言ってますが竹内さんにも小林さんにも私は会ったこともありません。
見当違いな決めつけのような感じになってご迷惑を感じさせるものになってたらすいません。

そして最後はピアノ部門一般。

登場された4人の皆さんの演奏、とっても濃い~内容でしたね。
塚原さんのシューマンはスケール大きな、推進力あるいい演奏でした。
小林さんのショパン「舟歌」は個性的で起伏ある波に漂うような演奏。
塩谷さんのロシアンプログラムは面白かった。
最後に登場したのが大賞を獲得することになる鈴木莉歩さんでした。
曲目はバッハ作ラフマニノフ編の無伴奏ヴァイオリンのパルティータ3番より。

以前に室井まりかさんがこの曲でやはり大賞を獲得されています。
室井さんの演奏はタイプとして主観がけっこう入る凄みある演奏ですが
鈴木莉歩さんはどちらかというと切れ味鋭く、客観的な構築をされていくタイプだと私は思います。
なので今回の演奏順でいくと前の3人が濃密な演奏を繰り広げていた後での鈴木莉歩さんの演奏がサラッとした印象を受けたのです
しかしはったりがあまり無いので、そう感じたのでしょうけどやはり大賞にふさわしい演奏だったと思います。
鈴木莉歩さんは基礎がしっかりとされているんだろうなと思います。
ついに名門石川先生門下から大賞を獲得される方が出ました。
皆さん喜ばれていることと思います。
くらしき作陽というのもいいですね。

ゲスト演奏はソプラノの山崎由佳さん。
ピアノは佐々木和子先生。
佐々木先生のどっしりとしたピアノをバックに山崎由佳さんの歌声はゲスト演奏にふさわしい見事なものでした。
私は10数年県コンを見てきていますが2回だけ予選結果をみて
「あ~もうこの人が大賞、間違いなし」と予言して、そのまま当てた、、まぁ私的には当てたということではないのですが
そういうことがあります。それはソプラノの原璃菜子さんのときと山崎由佳さんのときでした。
本選会の時に風邪ひくとか盲腸でなければまぁ間違いはない。
と自信をもって予言した。それだけの実力者です。
とはいうものの
山崎由佳さんと初めて知り合った時は新大オケのトロンボーンの新人として当時のパート親分の本間さんが連れてきてくれたのが最初。
なんというか~あか抜けない感じでしたが
まさかその方が後に大賞とってゲスト演奏の場に歌っている。そんな予測はできませんでしたね。
とっても灌漑深くてじ~~んきました。嬉しかったです。
2011年暮れに店の歴史を止めなくてよかった~と思いました。

帰るときに今回から審査員になられた石井朋子さんにちょっと会えました。
石井さんがこういう中に入るということは大きいです。やがては品田さんや小黒さんなどが加わっていくことでしょう。新しい時代がやがて来ます。

最後に気になったことを。

まずお客様が少ない気がしました。そもそも応援した人を見るという観点から流動的に出たり入ったりするのが本選会の常なんですが、それでも今まではもうちょっと入ってなかったかな~と。
せっかくの晴れ舞台、多くの人に見てほしいですね。

これ仕方ないことですが、新潟大学の方の出演が少ない。
まぁ少ないというかおそらくは2年後には限りなく少なくなることと思います。
残念ですね。

今回の上位入賞者さんでの記念コンサートは11月10日にだいしホールで行われます。
当店でもチケットを扱うと思いますので、ぜひいかがでしょうか。

最後に新潟日報コンクール事務局の皆様、お疲れ様でした。

あとは鈴木莉歩さんのインタビュー、北原審査員長さんのまとめを楽しみにしましょう。



by concerto-2 | 2018-07-30 16:27 | 街ネタ | Comments(0)