先日来てくれたピアノ坂井加納さん。

坂井加納さんと言えばご出身は東京都、そして東京音大に進まれ、卒業後はイタリアに留学。
イタリアではオーケストラをバックにピアノコンチェルトなんかもしてこられた方です。
そして帰国後、ご結婚されて縁もゆかりもなかった新潟に来られました。
私もその頃に知り合って、これは楽しみな方が新潟に来られたものだと楽しみにしていました。
ソロやデュオの公演もされて、そして今では3人のお子さんのお母さんとなられています。
やはり演奏者と言えども育児はなかなかたいへんですよね。
でも段々と落ち着いてきて、いろいろな「ママであるから考え付く公演企画」をされています。
上の写真で手に持たれているのは、その集大成ともいえる公演。
こちらです。

やはり同じように小さいお子さんのママであるアナウンサー水島知子さんとの公演で、小さいお子さんをお持ちのお母さんの気持ちになって、いろいろなことを考えに考えたものになっています。
正直、男性には思いもつかないことに視点がいってたりします。
例えば授乳の場所。今までも会場の外にそういうスペースを設けているのはけっこうあったそうです。しかしそうなるとお母さんも音楽の場所からちょっと出てしまうことになる。
それであれば会場内にパーテーションで区切った場所をつくり、会場の中で授乳してもらおう。
という発想。
聞けば「ふーむ、なるほどね」と。
また、会場内にマットを敷くそうなのですが、それはなぜかというと
乳幼児をそこに置くことができる。またははいはいをさせることができる。
正直、そのことがすごく大きなセールスポイントであることすら、私には最初わかりませんでした。
それって大きなメリットなの? なんて聞いてしまうくらい。
でもそういう配慮がある公演があまりないのだそうです。そしてとってもとっても大事なことなんだということをお聞きしました。
やはりそれこそが実際に子育てに毎日頑張っているママさんたちの「こういうのがあればいいな~」という気持ちを坂井加納さんが感じて行う公演だということですね。
これってすごいことだと思います。
子育てをしているたくさんの皆さんにストレートに訴えかけられる企画だと思います。
そして坂井加納さんは育児で大変だった時期が長かったとはいえ
間違いなく一線級のピアニストです。
特にアマデウス・モーツァルトを弾いたら新潟ではトップだと私は思います。
そういう演奏者さんが一生懸命自らの体験をもとにして考えた公演です。
なんとか応援してやりたいですよね。そして継続したものにしていってほしいです。
ぜひ坂井加納さんを後押ししたい!という方は11月14日、スタジオAにお越しください。
もちろん一般のお客様もオッケーです。ちょっと会場賑やかかもしれませんけどね。それでも大丈夫な方ならぜひ!
坂井加納さん頑張っています。
ホールだけでなくても街中ではいろいろなものが行われます。
西区さんでもこういうものがあるそうです。


白山公園にあります燕喜館でも毎年恒例の豪華絢爛なるイベントがあります。


ぜひお気軽に参加されてみてください。
新潟にちなんだ話で、今すごい話があるのですよ。
クラシック業界では世界的なビッグニュースになっています。
世界三大ピアニストの1人、クリスティアン・ツィメルマンさん
完全主義者として今では新録音などしないと思われていたのに、ソロとしては25年ぶりに録音したものが発売になりました。
当然世界発売です。
この普通でも話題になるほどのもの。録音場所がなんと!!!
柏崎のアルフォーレなんですね!!
新潟県内のホールでの録音が世界に向けて発売されるなんて!
しかもドイツグラモフォンという最高のレーベルで、ツィメルマンという最高の演奏者で!!
クラシック界では大騒ぎです。今月のレコード芸術誌でも2ページにわたり大きく取り上げられていましたね。
そして読売新聞さんがちょっと前に取り上げられていました。
新潟県内での読売さんを読んでいないという人も多いと思うので、ちょっとアップしますと。
とってもいい記事です。

作曲家の池辺晋一郎さんがお書きになられています。
これって新潟県というレベルの話としても十分世界に誇れる話だと思うんですよね。
すごいことです。
そんなツイメ様の1枚、今当店でも昨日完売しましたが、また入れますのでぜひよろしくお願いします。
この話はクラシックファンだけの話にしておくのがもったいないです。
さてそろそろ寒くなってくるのでしょうか。
私もまたカーディガン王子となる時期が近づいてきました。ん?王子?
まぁそんなことはどうでもいいとして
体調に気を付けて風邪などひかないようにしていきましょう。
いい木曜日、そして金曜日でありますように。