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コンチェルト2号感動の毎日 concerto2.exblog.jp

新潟市西堀前通1のギャラリー蔵織さんの中に移転しました。


by concerto-2

チューリッヒ・トーンハレ聴きなはれ。で、聴けてよかった。

行って来ました。チューリッヒ・トーンハレ!
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いやぁ~盛り上がりました!

明日だと遅くなるので今のうちの書きます。

まずプログラムは

Rシュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番
(ヴァイオリンソロ ギドン・クレーメル)
アンコールはイザイの無伴奏第3番

ブラームスの交響曲第4番

アンコールは
ブラームスのハンガリー舞曲第1番

最後は、、、、あーん!さっきまで覚えていたのに今ちょっと乱入してこられたおじさんがいて、忘れてしまった(笑) エシュテシュ? そんなエヴァンゲリオンと、うしゅしゅがくっついたみたいな作曲者のスイス伝承曲とのこと。

時間がないので簡潔に書きますと

前半は。。。う~んの連続。
妙に軽いリヒャルト。。。悪くはないんだけど、ちとさびしい。。
そしてひとつの目玉であったクレーメル。。。私は素人なのでお許しくださいね。
なんか。。。クレーメル老いたりと思いました。聴いててシゲティの晩年の録音を聞いている感じがしました。
やはり全盛期のイメージがありますからね。それは仕方ないのかもしれません。
ただ後半に行くにつれてすごさの片鱗が見えてきたと思います。

アンコールのイザイが一番しっくりきました。
この3番って聴きなれないと「すっげー!」と思うのですが、今では上手いヴァイオリンさんであれば高校生の頃に学ぶ曲ですよね。河本彩さんや過足瞬さんや大野ゆかりさんが高校生の頃弾いてたのを聴きました。
かっこいい曲ですよね。
クレーメルのイザイって若い頃にメロディアに録音したきりだと思いますがECMにでもまた録音したらいいと思いますね。それはぜひリクエストしたい。

という感じで、私は前半は
なんだかなぁ~~と思ってました。

だけど!

後半は期待してたんです。
ブラームスのCDをジンマン&チューリッヒで最近出しましたが、これが素晴らしかった。

私はジンマンについては、あのベートーヴェンでちょっと苦手意識を持ってました。
楽譜がどうとか関係なく聴いてて、これはついていけないなと思ったんです。

それからずっとジンマンはあえて聴こうという気持ちがあまり起きなかったのですが

ところが最近シリーズとなっていたマーラーを聴いて

お!これいいじゃん! と思ったんですね。
とってもいい。
あのベートーヴェンの変な感じがなくて自然なマーラー。

そしてブラームスがこれまた熱く&厚くでよかったんです。

なので期待していました。

期待以上!!!素晴らしいブラームスの4番でした。
3楽章と4楽章をアタッカでつなげるというのは以前から私も思ってて、あれを離すとなんか4楽章の出だしがしらける気がしてたんですよね。
今回の演奏を聴いて、やはりここはつなげるのがいいのではと思いました。
木管と金管も素晴らしく、たっぷりした弦と共にうねるブラームス! これはまさしくブラボー!

そしてアンコールのハンガリーの1番、私はこの曲大好きなんです!
今回の演奏のテンポの動かしも絶妙でしたが、音量のダイナミックスのつけ方がしびれましたね。
呼吸するようなブラームスでした。
今まで聴いたハンガリー1番では最高の演奏でした。

そしてお祭り騒ぎのような楽しいスイス伝承曲。
オーケストラの各所に潜めておいた、たくさんのカウベルを鳴らし
マーラーの巨人の3楽章のテーマがちょっと出てきて
そしていろんな曲をアレンジでくっつけたんでしょうかね。アメリカのマーチ曲みたいな感じで
とにかく楽しく明るい曲でした。
パーカッションの皆さんのコミカルな動きもサービスとして笑えました。

残念ながら今回の公演は。。。。。お客様がちょっと少なかった。。。
こういうのって、直前の状況がわかれば学生さんとかに廉価で、、いやもう裏から無料でw
どうしても世界的なメジャーオケということで、客席は年齢高いんですよ。
私なんかたぶん若手。
やはりこれではいけない。特に今回のようなコンサートは若い方々にはぜひ体験してほしかったですね。
それがちょっともったいなかった。

いやぁ思いがけず素晴らしい演奏会でした。

UMA3様ありがとうございました!!

それとこの場を借りて宣伝します!
今日のコンサートにお越しになられたお客様にぜひお願いです。
5月17日に新潟市音楽文化会館で行われる新潟室内合奏団さんの公演にぜひいらしてください!
地元のアマオケ?そんなの~と思われる方々も多いでしょう。
私にだまされたと思っていいですから
ぜひ来てほしいのです。
新潟室内&ピアノ浅香みのりさん&マエストロ高橋さんのトリオが昨年やった「皇帝」は今日のクレーメルの協奏曲の10倍素晴らしかったのです!
そして今回もこのトリオでグリーグのピアノ協奏曲が演奏されます。
新潟音楽界の歴史に残る演奏会だと思っています。
それでも新潟のアマオケはね~と思われることになったとしてもいいですから、とにかく聴きに来てください。

こういうセレブなコンサートに行く度、実際には地元ですごいコンサートがいくつも行われているのだということをもっともっと知ってほしいのです。

浅香みのりさんの登場でたくさんの人の関心が少し集まったと思います。
ぜひそうした声で、小黒亜紀さんにも、紫竹友梨さんにも大野有佳里さんたちにも、ほかにもいらっしゃいます。
チャンスを与えてほしいのです。
そのためには例えば「小黒亜紀さんのピアノ協奏曲を聴きたい!」という声が必要になります。
ぜひ新潟という土地でのこれからの音楽シーンを考えるなら、地元の才能を応援してください。

そのひとつとして
新潟室内さんの公演、浅香みのりさんのグリーグ。ぜひ聴きにいらしてください。
聴いてみて「うーん」であれば、私に不満をおっしゃられてもいいですので。
ほんとうに騙されたと思ってきてください。
新潟音楽界の歴史の1ページがめくられる演奏になると私は思っています。

は、ともかく
今日のコンサートはよかった。
こんなによいものになるとは思ってませんでした。

明日もいい日でありますように。
by concerto-2 | 2014-04-17 22:12 | 演奏会のこと | Comments(0)