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コンチェルト2号感動の毎日 concerto2.exblog.jp

新潟市西堀前通1のギャラリー蔵織さんの中に移転しました。


by concerto-2

合掌。。。。

昨日、家に帰ってちょっといろいろ調べものしてたら。。。

え!
うそ。。。ほんと?

衝撃のニュースでした。
合掌。。。。_e0046190_17433964.jpg

クラウディオ・アバドさんがお亡くなりになられた。。
しばし固まりました。。。

考えてみれば、そういうことが起こりうる事は誰もが承知していたとは思います。
まったく順調だった輝かしい指揮者人生において、突然の病魔。
復帰演奏会はNHKでも放送されましたが、途中から偶然見た私は
この指揮者は誰だろう。。と思ったものでした。
上に載せたアバドの写真は病気になる以前のものです。
いつもかっこいい若き大学教授みたいな感じ。
そして世界の頂点に立った。
そのアバドさんと復帰演奏会で見るアバドさんはすぐには一致しませんでした。。

しかし、クラウディオ・アバドという類いまれなる指揮者さんのそれからの人生第2章が他の指揮者とは完全に違っていました。
ベルリンフィルと言う世界の頂点のポストを円満に辞任。このポストに執着無く円満に退任したのはアバドさんが初めて。
それからはアバドさんを慕う若いプレイヤーが集って、オーケストラを作っていきました。
ドイツにはマーラーユーゲントオケ、スイスにはルツェルン、イタリアにはモーツァルトオケ
若い人達が主力ではありましたが、ベルリンフィルのメンバーや世界のビッグネームのプレイヤーも要所を固めたり、指導したりと、まさにアバドさんを中心にした平和的なオーケストラで素晴らしい演奏を重ね、世界中の音楽ファンに喜ばれたのでした。
こんなに晩年が幸せだった指揮者はそうはいないと思います。

私自身、アバドさんはジュリーニ様に次いで2番目に好きな指揮者でした。
まだベルリンフィルに選ばれる前、メータ、小澤征爾さんなどと若手三羽がらすと呼ばれていた頃のアバドさんが大好きでした。
そしてその頃ロンドン交響楽団とのコンビで録音されたものは全く凡作は無く、今でも天下一品の録音群だと思っています。
ロンドンだけではなく、ウィーンフィルやシカゴ交響楽団とおこなった名演の数々。
なんともインテリジェンスにあふれ、どこか明るい、きっちりとした演奏は今聴いても素晴らしいです。

ジュリーニ様がお亡くなりになられたときもショックでしたが、もう90を過ぎていらしたし引退もされて長かったのでショックではありましたが(2、3日何も聴けませんでした)驚きはありませんでした。
でもアバドさんは昨年秋に来日する予定という事もありましたし、CDも毎年リリースされていました。もうすぐ新譜も出る事になっています。
だから昨日の日中も御客様と話してたんですが、もう2、3年アバドさんが今指揮してる3つのオーケストラを指揮して、その後は今のベルリンフィルの指揮者であるラトルが退任したら譲ったりしたらかっこいいですね!
なんて話をしてたばかりでした。
まさか。。。でしたね。
来日が中止になったのだって健康理由ではなく、原発事故を気にしてじゃないの?という声すら上がったほどで、本当にそんな悪かったのか。。と驚きました。

一つの時代が終わった感じを受けます。
その時代が何であるか、人それぞれだと思うのですが私には。。。
DG黄金時代の終焉みたいな感じを受けています。
1970年代後半から1980年代初頭ってDG(ドイツグラモフォン)全盛時代で、クラシックレコード売場にいけばジャケット上部に黄色い枠(DGの統一デザイン)があるものばかりでした。
そのメインがカラヤン&ベームという大御所とともにアバド、小澤征爾、ポリーニ、アルゲリッチでした。
当時のアバドさんのリリースしたもには思い入れが強いものがたくさん有ります。
今思い出しても
ロンドンと組んだ春の祭典、モーツァルトの40&41、ラヴェルの数々、アルゲリッチとのショパン
ウィーンフィルと組んだマーラーの4番、ポリーニとのブラームスの2番、グルダとのモーツァルト
シカゴと組んだマーラーの2番、ポリーニとのバルトーク
ベルリンフィルとのブラームスの1番、ドヴォルザークの8番、禿げ山の一夜
などは今もってベストだと思っています。けっこう以前のものですけど。
当然オペラの世界でも別格でした。

ほんとうに巨星墜つ。です。
きっとこれから亡くなった事によって復活リリースみたいなものが大々的に行なわれると思います。
シューマンとかバッハとか、いつかはもっと聴けるものだろうと思ってたものも止まってしまいました。
遺された素晴らしい録音を感謝して聴きたいと思います。
それにしても残念!

偶然なんですが
今日の入荷。
合掌。。。。_e0046190_17515199.jpg

アバドさんのを入れているんですね。もちろん頼んだのは数日前です。
合掌。。。。_e0046190_17523869.jpg

いい演奏なんですよ。はったりが無いので地味に感じられるかもしれませんが上質な名演です。
この頃のアバドさんと今の私が同じ年代なんです。
励みにしよう。。。
ドヴォルザークの8番もオーダーしてあります。あれは珍しく熱い熱演です。
いい演奏いっぱいあるんですよね。。。。
残念!

新たにチラシ到着&チケットスタートなものです。
松浦先生の退官記念コンサート。
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裏面がまた楽しい。
合掌。。。。_e0046190_17561610.jpg

とってもたくさんの方が賛助出演されます!
松浦先生の人徳によるものですね。素晴らしいです。チケットもスタートしました。いかがでしょうか。

チケットといえば今週末のこのコンサート、いかがですか!
土曜日のファゴットの小林道子さん。
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日曜日の舘野ファミリーコンサート。
合掌。。。。_e0046190_17582125.jpg

いずれもチケット扱っております!!
特に小林道子さんのはプレイガイドが当店のみです。ぜひいかがでしょうか。
新潟が生んだ素晴らしいファゴット奏者さんです!
ぜひお聴きのがしありませんように。

クラウディオ・アバドさんの録音はほんとうに多種にわたってあり、おそらく帝王と呼ばれたカラヤンに次ぐくらいの録音量&レパートリーではないでしょうか。だからクラシックを聴いているほとんどの人はアバドさんのものを1枚は持っているのでは。
こういう指揮者ってほんと数少ないと思います。
もちろん制作側の理由もあるでしょうけど、たくさんの人と時代に愛された方だったなと思います。
キャリアを見れば間違いなく巨匠であり帝王であったのですが
そういう感じがしないし、きっと本人もそう思ってなかったかも。
ご冥福を祈りたいです。
そして感謝。
Commented by ゆう at 2014-01-21 18:22 x
アバド以前とアバド以後でイタリアの指揮者界は大きく変わったと思います。今や世界のオケの主要ポストは半分以上がイタリア人指揮者。ムーティ、ガッティ、パッパーノ、ルイージ。これらはイタリアの音楽界における、アバドさんの功績も少なからずあることでしょう。。
Commented by concerto-2 at 2014-01-21 21:09
ゆうさまありがとうございます。
イタリアではシャイーもいますしね。シノーポリが長生きできていれば更によかったのでしょうが。一時のピークは越えたかもしれませんけどアバドがつくったイタリアのイメージは後の世代に大きなプラスだったかもしれませんね。
やはり歌ですね~。
Commented by yuki at 2014-01-21 23:57 x
こんばんは。
アバドさん、大好きでした。
激ヤセされてたし、昨年秋の公演も中止になったし、
いつかはこの日が来るとは思ってましたが、やっぱり
ショックですね。
まだまだあの素晴らしい音楽をずっとずっと聴いて
いたかったです(涙)
Commented by スッキ~♪ at 2014-01-22 17:07 x
こんばんは♪
新潟日報の社会面でも大々的に報じられていましたね。
アバドで思い出す事と言えば、昔、FM局がまだNHKーFMの1局だけだった頃、あの当時は、FM雑誌の番組表をちぇっくしながら、エアチェックするのが当たり前で、私が初めて、クラシックの曲をエアチェックしたのが、アバドの指揮による、ベートーヴェンの「運命」でした。
オケは確か「VPO」じゃなかったっけかなぁ…。

あと、「あったら欲しい」と思っている音源に、アバド&シカゴ響の「幻想交響曲(DG盤)」があります。
あの「ベルリオーズの肖像画」が印象的なジャケットでお馴染みの、あの「名盤」です。

他にも奥の音源を残してくれましたよね。
Commented by スッキ~♪ at 2014-01-22 17:13 x
<訂正>
他にも奥の音源を残してくれましたよね。

他にも多くの音源を残してくれましたよね。
Commented by concerto-2 at 2014-01-22 18:07
yukiさんありがとう。
その日が来る事が分かっていても実際に来るとショックですな〜。
きっとこれから追悼企画目白押しな事でしょう。
大きな存在でしたよ。
Commented by concerto-2 at 2014-01-22 18:08
スッキ〜さまありがとうございます。
遺してくれたたくさんの録音を通して、後の世にもアバドの魅力が伝わっていけばいいなと思っています。
by concerto-2 | 2014-01-21 18:04 | CDの紹介 | Comments(7)