人気ブログランキング | 話題のタグを見る

コンチェルト2号感動の毎日 concerto2.exblog.jp

新潟市西堀前通1のギャラリー蔵織さんの中に移転しました。


by concerto-2

映画「楽隊のうさぎ」試写見て来ました。楽しみにされてください!

今日3つ目のアップは。
満を持してなんですが

火曜日の夜にシネウインドさんで行なわれた映画「楽隊のうさぎ」の関係者試写会に参加させていただきました。
試写会は私が出演した(って映ってなかったが)「感染列島」以来。
しかも超映画フリークの皆さんに混じってとアウエー感たっぷりでしたが、1時間40分しっかと見て来ました。

この「楽隊のうさぎ」、原作はもう超有名ですね。
映画「楽隊のうさぎ」試写見て来ました。楽しみにされてください!_e0046190_192692.jpg

中沢けいさんのベストセラーです。
特に吹奏楽部の経験者の方にはバイブルのような小説。
それもあって、この「楽隊のうさぎ」が映画になるとニュースになった時から、元ブラバンの皆さんはかなり色めき立ってた感じがあったと思います。
あのシーンはどうなの? という期待が高いと思います。

またこういう青春部活ものだとスウイングガールズのような作品もありました。
あんな感じ?
と思われる方もいらっしゃることでしょうね。

まずはチラシを。
映画「楽隊のうさぎ」試写見て来ました。楽しみにされてください!_e0046190_1951977.jpg

裏は
映画「楽隊のうさぎ」試写見て来ました。楽しみにされてください!_e0046190_1961847.jpg


このチラシデザインが全てを物語っていると、見たら思いますよ。

私の感想を。

実にリアルに吹奏楽部のことが描かれています。
スウイングガールズのようにいっつも大事件が起きたり先生超ユニークだったり、コンクールでは客席がのりのりだったり。。。。。考えてみればあんなことありませんよね。エンターテインメント作品ならではのことです。
この「楽隊のうさぎ」は実に淡々としています。
大事件がそんな起るわけも無く、主人公が中学に入学して吹奏楽部に勧誘され、パーカッションを担当という事になり、最初なんかうまくやれるはずもなく淡々と練習パッドを叩く日々。
コンクールのシーンとかもありますが、エンターテインメントとはちょっと遠いかな。という印象です。

なので

一言で言うと、スウイングガールズって見た人が「あぁ楽器やりてー!」と思うような作品で、この「楽隊のうさぎ」は「あぁ楽器やっててよかったぁ」という作品ではないかと考えるのです。
吹奏楽部を知らないと、あんまり面白く無いシーン、それがやってた人にはもう〜たまらないほどの郷愁を誘うシーンになっています。校庭の角でパート別に別れて音だしをしているとこや、新人勧誘のとこ、OBOGがコンクールを見にくるところなどなど。
わかるわかるー! ではないでしょうか。

私は吹奏楽部ではありませんでしたが、すごくたくさん吹奏楽部の知り合いがいて遊びにいったりしたものです。ちょっと入りたかったと思う時もあったんですけどね。
だから学校のいろんな所に散ってパート練習しているシーンなんか、そうだったよな〜と思い出に浸ってました。私ですらそうですからきっと実際に吹奏楽部に入ってた人が見るともっと共感する場面多いと思います。

もちろん、詳しい人ほど突っ込みどころもたくさんあることでしょう。
なにせこの出演している中学生は全員素人、役者としても楽器使いも。オーディションやって猛練習したそうですが、原作では全国大会にいくとなってます、でも映画の中の演奏は「これじゃ全国いけないよ」と誰しもが思うことでしょう。それもあってか映画では全国大会とかはふれられていないと思いました。
ほんとに全国目指すような学校はもっとスパルタ&スポコンですよね。
そういう人から見ると、甘い〜と感じる事でしょう。

でも中学生の時ってそうだったよな〜と思いました。
不安定で、妙に真剣なんだけど、ゆるゆるなとこもあったり。。つかみどころのない浮遊感。
でもキラキラしてて、当人にはわからないけど。
そんな成長期の子供とでもいうのか、そういうものをよく捉えている作品です。

演出的なもので二つすごいな!と思った事を。
まず原作を読んだ人なら誰でも思う、「うさぎ」はどうするの?
その問いにこの鈴木監督が出した答えである「うさぎ」
これが素晴らしいです。あの原作からよくこういうアイディアが出て来るものだと驚きました。
空想のうさぎが、人間が演じるダンサーのようなうさぎに。
主人公の叩くティンパニーに、うさぎが踊るシーンがありましたが、思わずNoismさん連想しちゃいました。

もう一つは映像の明るさ。
素晴らしく明るくきれいな映像です。期間的には主人公が中学入って2年の夏のコンクールまでを描いているのですが、全部が夏! みたいな映像です。
全部が夏! というとエヴァンゲリオンを連想しました。あれもセカンドインパクトがあって、季節が夏しかなくなった世界です。そしてエヴァの主人公も中学2年ですよね。
やはり中学生イコール半袖の白シャツ(ブラウス)が一番イメージつけられているのだと思います。
映像的にいつも暖かな日の光を浴びている作品です。
それがさらにキラキラ感を際立たせていましたね。

原作にあった家族のこと、福岡での事などは割愛されています。時間上難しいですから仕方ないですね。
あと音楽も当然ながらたくさん生演奏で使われています。ビゼー、ホルスト、ドビュッシーなどなど
ただ原作で象徴的だったあの作曲家とあの作曲家のは使われていません。ちょっと残念かな。

ローカルで、淡々として、普通に部活に頑張っているキラキラした中学生を描いた
とっても愛すべき映画です。
ぜひ見て欲しいと思います。かって吹奏楽部ボーイズ&ガールズの皆さんには特におすすめです。

新潟での上映はシネウインドさんで12月28日から。
初日には鈴木監督をぜひよびたいとウインドの皆さんは話されていました。
ぜひ見に来て下さい!
上映は1月24日までやっています。

ちなみにこの映画ですが、新潟にもちょっとゆかりがあります。
製作トップの榎本さんという方は、なんと古町にあった新潟東映の方だそうです。
新潟東映がなくなった後、ご実家の浜松に戻られ、そちらでウインドのようなミニシアターをつくられて頑張っていらっしゃるとの事です。
新潟にずっといらした方が製作されているんですね。

ちょっとお値段的にもお得な前売りチケットは当店でも販売しております。
おまけもありますよ。
映画「楽隊のうさぎ」試写見て来ました。楽しみにされてください!_e0046190_194431100.jpg

このうさぎの栞が特典となります。
ぜひいかがですか。

「楽隊のうさぎ」ぜひよろしくお願い致します。
私も全力で応援します!

月刊ウインド最新号届きました。
映画「楽隊のうさぎ」試写見て来ました。楽しみにされてください!_e0046190_19465544.jpg


またウインドさんではこの前ヘップバーンの3作品を上映していましたが
次はカトリーヌ・ドヌーブ。
映画「楽隊のうさぎ」試写見て来ました。楽しみにされてください!_e0046190_19485960.jpg

上映するのは「暗くなるまでこの恋を」「恋のマノン」「シェルブールの雨傘」の3作品です。
いかがでしょうか。

注目の新譜を2枚ほど。
映画「楽隊のうさぎ」試写見て来ました。楽しみにされてください!_e0046190_19501781.jpg

左が往年の大ヴァイオリニスト諏訪根自子さんの奇蹟の発掘!ブラームスのヴァイオリン協奏曲。
29歳の諏訪さんの全盛期を聴く事が出来ます。
右は話題の作曲家、佐村河内守氏の新作ピアノソナタ1&2番です。
ピアノはソン・ヨルム。たしかテレビでもやってましたよね。話題の1枚です。
ぜひいかがでしょうか。

台風はそれたようです。この週末よかったらぜひ当店にもお越し下さい。
もう一度中学生に戻れたら吹奏楽部に入るぞ!と思うおじさんでありました。。
スクリーンの中の子供たちが眩しかったです!
by concerto-2 | 2013-10-25 19:59 | 映画のこと | Comments(0)