昨日の県コン。本選の後のこと。
本選会の最後の演奏が山口愛佐子さんの激しくもカッコいいカプースチン、まだその余韻が残る中。
ゲスト演奏が行われました。
今回のゲストは小黒亜紀さん!
コンクールの最後がピアノで、その後にピアノのゲスト演奏っていやだと思いますよね〜
しかも山口さんの演奏が凄かっただけに。。
ところが。
小黒さん最初の曲はバッハのブゾーニ編曲のシャコンヌ。
もう最初の数音で前の演奏の余韻はふっとびました。
すごい演奏。小黒亜紀さんの演奏は何度も聴いたことがありますが、このシャコンヌはいつにも増して力が入っています。
宗教的というよりラフマニノフ的とも言えるようなテンポの伸び縮み、早いところの連打の力強さ。
15分激動のドラマでした。もう圧倒されて拍手も忘れるくらい。
一旦袖に下がってから再びピアノに向い演奏するは
ショパンの英雄ポロネーズ。
小黒亜紀さんの一番の特徴はリズム感だと思います。独特の前傾姿勢からの跳ねるようなリズム。
それがこの曲にもあってて、早いとこのみならずスローなとこでもリズミカルでポロネーズって舞曲のリズムなんだと当然でもある事を改めて感じさせてくれる。
そんな素晴しい演奏でした。
いや〜小黒亜紀さんの演奏はほんと凄かったです!
小黒さんではなくピアノの神が降りてきて取り憑いてましたね。
この2曲をりゅーとぴあのホールで聴けただけで1500円の価値有り!です。
そしてここからが長かった。。。。。普通ならもう全てが終わっててもいい時間にやっとアナウンスが
7時半から表彰式を始めます。とのこと。。
その時間をすぎてちょっとした頃やっと表彰式スタート。
主催者のお話。。平野審査委員長のお話へ。
平野さんのお話で今回はサプライズがあるとの事が話されました。
そして課題としては
もっと古典をやってほしい。とのこと。
ん?でも待ってよ。
コンクールは発表会とは違うのである意味賞を取りに来るのが本文であると考えます。
その際に古典をやったら上級の賞をとれるか?と言われたら
それは難しいんじゃないかと思うんですよね。
例えば今回の大賞はカプースチンとラフマニノフ編曲のバッハ、昨年のピアノのトップ2はスクリャービンとプロコフィエフ、その前はリスト2人、その前はプロコフィエフとバッハ
というようなことが現実としてある。そんな中、モーツアルト、ベートーヴェンでエントリーしてきたら獲れるものだろうか?
カプースチンを審査するのとベートーヴェンを審査する気持ちははたして同じものなのだろうか。
私は気持ちは分からないではありませんが、現実の状況を考えれば簡単に「古典が少ない」とは言えない気がするんですが。
昨年の「制限時間内のことなんかちょっとくらい出たっていいんですよ」のご発言の時も「えー?」と思いましたが
今回の事も簡単に言えないのではと思います。
もちろんモーツアルトのピアノソナタを弾いて大賞をとれるくらいの人がいれば問題なく凄い事だと思います。
そうなってくると、むしろ審査員の方が問われて来る事でしょうね。
古典を増やそうと思う、しかも例えばベートーヴェンならW0O番などでなく直球なもので。
となると古典派限定にして選曲するしかないと思うなぁ。素人の考えですけど。
以上昨日終わったコンクールの雑感でした。
最後に。
ブログで体調悪いだなんて軟弱にも書いちゃったこともあって
昨日客席にいたときに当店御客様の小学生のお嬢様からこんなものをいただきました。

うぅ泣けてしまうぜ。。。ありがとうございました。
おじさん今日もなめなめしてるからね。。頑張るよ!
さぁ明日は井上静香さん達の室内楽コンサートです! まだチケットあります!
そして明日には盤鬼平林直哉さん来県!わたくし二晩お付き合いします。
あさっては当店休みでございます。おそらく盤鬼様と北の方に行っておるかと。
夏風邪になんかまけないぞ!
木曜日は死んでるぞ(笑)