終わった〜〜〜〜。
なんて言ってましたが、今晩某公民館でやってきました。
私も会員になっている某鑑賞会さん。
事情があって私にお鉢がまわってきたのです。
とりあえずどういうのをかけたかということだけでもご紹介します。
あとお越しになられた方にお配りしたプログラムも。
あ〜〜とりあえず一つ大きなことが終わった〜〜〜〜。
ではこんな感じの内容でした。
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●まず前半は古い音源、演奏のものを中心としてお聞き頂きたいと思います。
1. ウジェーヌ・イザイ (ベルギー 1858−1931)の演奏。
ブラームスのハンガリー舞曲第5番
ドヴォルザークのユモレスク
ヴァイオリンにおける大きな流派の一つ、ベルギー派の大ヴァイオリニストです。
作曲家としても無伴奏ヴァイオリンソナタ等有名な作品を書いています。
ユモレスクの録音はかって幻の名演と言われました。
ビロードの音色と言われたイザイの演奏、古い録音ではありますが香ってくる
ものは感じられます。
このゆったりした感じは19世紀の街中のテンポだったのかもしれませんね。
2. イエネー・フバイ (ハンガリー 1858−1937)
バッハ:G線上のアリア
今ほどのイザイと同年生まれでハンガリー派の大ヴァイオリニストであり、やはり作曲家としてもあったフバイ。
その作品はヴァイオリンを習ったことのある方でしたら名前は聞いたことがあるかもしれません。
やはり20世紀中半に活躍したヴァイオリニスト、シゲティの師匠になります。
弟子はなかなか厳しい演奏で有名でしたが、このアリアではとてもロマンチックです。
特に曲の最後の所などは、良き時代のロマンを感じさせてくれます。
3. パブロ・カザルス(スペイン 1876−1973)
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番からプレリュード、アルマンド
演奏家としてだけではなく、国際平和などの話になると必ず名前があがるカザルス。
20世紀最大の芸術家の一人と言っても過言ではないでしょう。
演奏者としてはお聞き頂くバッハの無伴奏組曲を世に広めた功績は大きいです。
また現在のチェロの弾き方を確立したのもカザルスの功績と言えるでしょう。
現在の演奏から比べると、ごついとか音程がどうのというような指摘もされますが
やはり巨人の風格は素晴らしいものがありますね。
4. セルゲイ・ラフマニノフ(ロシア→アメリカ 1873−1943)
ラフマニノフ:前奏曲3−2「鐘」、 リムスキー・コルサコフ:熊ん蜂の飛行
昨年イギリスのBBCミュージックマガジンで現在一線級のピアニストに「最高のピアニスト は誰か?」というアンケートをとったところ、
ホロヴィッツやルービンシュタインを抑えてラフマニノフが1位になっていました。
作曲家としてピアノ協奏曲第2番を始めとして広く親しまれている作品が多いです。
それだけではなくピアニストとしても最高のピアニストだったことはいくつか残っている 録音で今でも聞く事ができます。
今回お聞き頂く録音はピアノロールという技術で録音&再生されたものをお聞き頂きます。
5. ドミトリー・バシキーロフ(ロシア 1931ー )
ショパン:夜想曲作品9−2
このバシキーロフは現代の方です。ラフマニノフはモスクワ音楽院で若い頃学んだ方です。
現在、モスクワ音楽院の名物教授として高名なのがこのドミトリー・バシキーロフです。
ロシアの教授ピアニストではグネーシンのウラジミール・トロップ先生とならび称されるような方です。
滅多に録音をするということが無い方なのですが昨年この新譜が出た時は驚きました。
そしていかにもロシアのピアノ! という今となっては個性的な演奏となっています。
ゆったりとして落ち着いた、品のある演奏です。
もう第一線は退いていられるようですが、日本にお招きするようなお話もあるようです。
6. アラ・ソレンコワ (ロシア 1928ー )
モーツアルト:夜の女王のアリア「復讐の心は地獄のように」
なつかしきヴォルガ
本日ご紹介したいもののベスト2です!
アラ・ソレンコワという歌手をご存知ででしょうか。
戦後、ボリショイ劇場のトップに若くしてたった人です。
クリスタルヴォイスとよばれる歌声と人間業とは思えないほどの技術!!
お聞き頂く「なつかしきヴォルガ」では、思わず機械が故障したのでは?と思いますよ。
もはや人間の限界です。
今日お聴き頂くのは1957年に来日の際に録音されたものです。
とにかく凄いです!!
当時のソ連のレベルの高さを思い知らされます。
● 後半は歌というものを中心にお聞き頂きたいと思います。
7. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(ドイツ 1098−1179)
O beata infantia
いつの世もスーパーウーマンというものは存在すると思ってます!
(そもそも男なんかより女性の方が生物的にも高等だと私は思っています 笑)
このビンゲンさんは半端ではありません。
本業は女子修道院院長ですが、その他に作曲家、作家、詩人、神学者、説教者、神秘家
占星術、おまけに医学にも詳しく、ドイツ薬草学の祖とも言われています。
中世ヨーロッパ最大の賢女という称号はだてではありません。
音楽的にもビンゲンは素晴らしく、現在でも人気があります。
また個人の作曲家一人だけの作品でCDがつくれるくらいの作品が残されている最も古い
作曲家です。
およそ一千年の時を超えてきた神秘的なビンゲンの曲。どのように感じ取られてますでしょうか。
8. ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル(ドイツ→イギリス 1685−1759)
聖セシリアの祝日のための頌歌より「優しき横笛」
(ソプラノ)キャロリン・サンプソン
日本の音楽教育ではなぜか、バッハは音楽の父でヘンデルは音楽の母などと例えられたりします。
ビンゲンからバッハ&ヘンデルの時代まででも500年以上有り、たくさん作曲家もいるのに不思議なことだといつも思います。
また、ヘンデルはジョージ・フレデリック・ハンデルとイギリス読みにした方がいいのに
ドイツ読みでしか言われませんね。やはりクラシック音楽=ドイツという神話は強いのでしょうか。
今回お聞き頂くのは「メサイア」のような有名なものではなく、「聖セシリアの祝日のための頌歌」
という比較的知名度がないオラトリオの中の歌われるアリアです。
音楽の神様に感謝の気持ちを伝える祝日に歌われる曲です。
また歌っているキャロリン・サンプソンが素晴らしいのです!
9. 土屋朱帆(日本 山梨県 生年わかりません 笑)
にじ、 星ひとつ、小さな空
いきなり童謡? と思われるかもしれません。
ですがしかし、この土屋さんは昨年新潟で初めてのリサイタルを行ったのですが
とにかく凄かったです!
すーっと伸びる力強い声。そしてはっきりと聞こえる日本語の歌詞。
特にこの歌詞がはっきり聞こえるという声楽の方はなかなかいないのです。
やはりそれは日本歌曲、童謡などを専門として学んで来られたこそですね。
土屋さんは全国童謡歌唱コンクールで全国第1位にも輝いた実力の持ち主。
ご本人はとってもチャーミングな方です。
ぜひまた新潟で公演がある時は聞きにいらしてください。
10. 幸田浩子(日本 1974?ー )
ショパン(作詞者不詳) 別れの曲、 ヴェルツォヴァ:アニュス
NHKFMの番組「気ままにクラシック」をお聞きになられたことがありますでしょうか。
笑福亭笑瓶さんとの軽妙なトークを繰り広げているのが幸田浩子さんです。
今や日本で最も人気のあるソプラノではないでしょうか。
それに幸田さんはヨーロッパの歌劇場で大活躍をされてきた実力派でもあるのです。
2曲目にお聞き頂く「アニュス」は作曲者が幸田さんの為に書き下ろした曲です。
海外での人気の高さも伺えますね。しかも素晴らしく良い曲。
幸田浩子さんはやはり人気のメゾソプラノ歌手林美智子さんと新潟に来られます!
3月6日 りゅーとぴあコンサートホールでモーツアルトの作品によるデュオリサイタルです。
これは見逃せませんね。
11. ジェラルド・フィンジ(イギリス 1901−1956)
ロマンス
ソレンコワがご紹介したいNo2 でしたが、No1はこの作曲家ジェラルド・フィンジです!
まずほとんど知名度は無いと言って良いでしょう。
ですが知る人ぞ知る作曲家です。私はそのファンの一人です。
イギリスの大作曲家ヴォーン・ウイリアムズに師事し、イギリス国内ではそれなりの名声も得て
王立音楽アカデミーで講師にもなったりしたのですが、どうしても都会暮らしが合わず
職を辞して田舎に引っ込んで、それからは作曲家というよりリンゴ栽培がメインの園芸家の
のような生活をするようになりました。作曲は時折、1年に1曲というようなペースで。
フィンジがいたからイギリス古来のリンゴ品種のいくつかが生き残ることが出来たと言われる
くらいの園芸家としても本格的だったようです。
音楽作品の特徴はとにかくイギリスの自然を感じさせてくれるような情感溢れる作風です。
時代的にはいわゆる現代音楽真っ盛りの時代だったのに、古典的な作品を作り続けました。
心温まるフィンジの作品、ぜひもっとたくさんの方に聞かれるといいなと思っています。
12. モーツアルト(オーストリア 1756−1791)
交響曲第41番「ジュピター」から第4楽章
演奏:ガーディナー指揮 イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
今日は長々ありがとうございました。
やはり最後はモーツアルトで締めましょう!!
きっと「いやぁ〜いろいろと聞かされたけど、やっぱモーツアルトが1番だわ〜」
と思われますよね。
お聞き頂くのは先日発売になったガーディナーのライブです。
元気のいいジュピターです。
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という内容。結局しゃべりも入ったら2時間を超えてしまいました。
なんとかお越しいただいた皆様にも喜んでいただけたよう。
はぁ〜〜〜えがった〜〜〜。
昨日この原稿を書き終えたのに間違って消してしまった時や(真っ白になってしまった。。)
今日会場に行ったら備品のCDプレーヤーがトレイが開かなかったときは、どーしょー!!
と思ったものです。
いろいろと協力してくれたパワフルFさんやKさんありがとうございました!
あ〜〜そのまま載っけたら字数の関係で変になってる〜。今直す元気ありません。。
(日曜朝、修正しました)
は〜あとは、うちわコンサートをまとめないと。。。。ご応募の皆様、連絡もう少しお待ちください。
今日は東京交響楽団さんです!
本公演も楽しみですが、お昼のロビコンも注目!!!
青木さんのヴィオラでのアストウリアス!! これは聴かなくては。
私は11時頃からの青木さんのリハを聞いてきます。