Noism 「Nameless Hands 〜人形の家」
Noismさんの公演
「Nameless Hands 〜人形の家」に行ってきました。
この演目は2年前にやられたものですが、今回再演となります。
私は2年前にサポーターズの方から「あなたは見た方が良いよ!」と言われてたんですがなんかと重なって行けなかったんですよね。
後で公演の内容を聞き、とても残念に思ったんですよ。
というのはこの演目はちょうど構想中に亡くなられた金森さんの師匠のモーリス・ベジャールをオマージュした作品。そしてクラシックの曲もふんだんに使われており(実際観たら9割はクラシックナンバー)
最後は「春の祭典」!
これは観たかった〜と。
その再演!これは観なければと勇んで会場10分前くらいにスタBにいったら、もう行列!ほとんど最後尾でした。
当然座った席も、前から2列目の一番端で目の前にはスピーカー。という場所でした。
でもすぐに慣れましたけどね。
会場には中野綾子さん、TNさん、村山薫さんなどもいらしてました。
最初に言っちゃうと! これはやはりクラシックファンなら必見!!
素晴らしい。
Noismさんというと、やはり今でも「コンテポラリーダンスは難しいのでは?」と敬遠される方もいらっしゃいますけど、ぜひそういう人に観て欲しい作品ですね。
それに会場もスタジオBだし。劇場はやはり広すぎます。ダンサーの息づかいが聴こえるスタBの狭さと創りだせる闇の暗さ。これはスタBならではです!
今やNoismというと、この人の顔が浮かぶという位の存在感、宮河愛一郎さんの口上?からスタートします。
宮河さんしょっちゅう古町でお見かけしますけど、どこにいても目立つ方です。それがいいですよね。
前半はちょっとチェンバロ、無伴奏チェロなどのバロックものやカルメンなどの派手な音楽に合わせるコミカルなダンスもあったりします。いや〜いつもながら人間技とは思えない見事さ。
前半はそういうテクニカルなものを感じました。
そして後半。スタートはストラヴィンスキーのペトルーシュカ!!!!
これが良かった! 春の祭典がラストだとは聞いていましたが、ペトルーシュカで始まるとは聞いてなかったので驚き! そして素晴らしい振り付け。かねがねペトルーシュカのいいダンスを観てみたいと思っていたんですよ。私的にはここの部分が一番興奮しました。お見事!!
いろいろあって、最後には春の祭典!
そこに至までの演出、黒子をずらっと並べる、この辺りはエヴァのゼーレかキューブリックのアイズワイドシャットあたりを思い出しました。でもそれらを超えています。見事な演出。
そして春の祭典は副芸術監督になられた井関佐和子さんの生け贄の踊り!

鬼気迫るものがあります。
途中黒子に囲まれて、ばっ!と井関さんが中から現れると衣装もとったヌード、そしてラストへ向けて踊る、踊り狂うと言った方がイメージが伝わるかもしれません。
この時の井関さんの肉体には目が釘付けとなります。
私が書くとなんかいやらしく感じられるかもしれませんが、そういうのとは違ってですね。
うーん
「圧倒的な肉体!!」
とでも言いますかね。その瞬間は本当にぞくっときますよ。
そして井関さんの肌の上に上から血をイメージしたものが降り注ぐ。
最後は崩れるように踊り終わる。そして闇が訪れる。。
後半は息をもつかせぬような展開です。
全くもって見事。
そのヌードのことがあるのでおそらくDVDとかにはならないんだそうです。でも私は思うんですがNoismさんに限らず演劇、舞台ってDVDやテレビとかで観てもあんまり面白く無いんですよね。
記録としては認めますけど。
やはりライブ感、その場に一緒にいるという一体感、それはとても伝わらないと思います。
観て良かった!! それどころかもう1回観たいくらい!
そう思わせてくれた作品でした。
今日が最終日で、当日券も数枚出るとの事です。ただ11時から受付ですぐに無くなると思いますので、行きたい!という方は速攻でお電話をりゅーとぴあさんに。
終演後、金森さん、井関さん、宮河さんによるアフタートークを聞きました。
こういう人達が新潟に集ってくれるというのは嬉しい事だと思いました。
でもこういうNoismさん、あるいは東京交響楽団さんもそうですが、御客様の支援があっての公演です。
今回のようなスタジオでの公演は常に満員ですが、劇場公演では空席も目立ちます。
支援、来場がなければ存続できない事なんだと言う事も認識しないといけないと思います。
ぜひもっともっともっとたくさんの御客様に来ていただきたいものです。
そのアフタートークでは私の隣に2年前のこの作品の公演ではダンサーの中心人物として舞台にいた中野綾子さんがいらっしゃいました。
さすがに終演後の中野さんはプロのダンサーの顔になっていましたね。話しかけるのが怖い位の。
3日に一度くらいのペースで会ってくっちゃべってたりしますけど、やはりこういう中野さんの顔を久々に見ました。
やはりこの人も日本有数のプロダンサーなんだな〜と感じましたね。
なんか私の回りの人はみんな超人ばかりです。
私は超凡人だよな〜。と思い知らされますね〜。
で、せっかくなのでいろいろともらったので載っけますね。
まずサポーターズ会報。なんと今回はカラーですよ。

そして12月23日には新津美術館でNoismさんの1回だけの公演があります。ここでは金森さんも踊るらしいです。
その美術展のチラシ

この展覧会も良さそうですね。
Noism2さんの次の公演は2月

Noismさん(Noism1)の次の公演は5月

ぜひ観にいらしてください。
今日の紹介はDVD
今回ストラヴィンスキーが大々的に使われていました。
よくDVDの問い合わせを受けます。ストラヴィンスキーのバレエでのDVDが欲しいですと言う問い合わせ。
私も好きなのでいくつか持っているんですが、ほ〜〜んとに画像が良く無いのが多い!!多いと言うか
まともなのはこれだけです!!

昨年発売になったUwe Scholz演出の「春の祭典」です。
これはいいです!! ほんと御勧め!
収録されているのもピアノ2台での演奏にダンサーがソロでやっているのと、通常のものと2ヴァージョン収録されています。
一般的なものでの主役は日本人のダンサーです。(このバレエ団はドイツのバレエ団)
なかなかいいですよ。
ペトルーシュカもいいものが欲しいんですよね〜。音楽的に一番高度なのは、やはりペトルーシュカだと思いますよ。
いいもの観させていただきました!!
Noismの皆さんありがとうございました。
そしてizumi.K様もありがとうございます。

Nameless Hands、初演は本当に衝撃的でした。今回の再演、また新たな発見があり、こういう質の高いステージを新潟で観ることができること、また新潟市にこのカンパニーがあるということ、改めて「有り難い」ことだと思いました。
カプリッチョ、大分出ましたね。見直して、あ、あれもこれも!と悔しがっています。また伺います。
カプリッチョはおかげさまで、だいぶなくなってよかったです。
ナクソスジャパンの鈴木京香さん曰く(笑)また違うセール品作るから。ですのでご期待ください。
ネームレスハンズは確かにすごかったです。
あのようなものがすぐ近くにあって見れるというのを、なんとかいつまでも続けられるよう応援したいと思います。
ほんとうにありがたいことです。
ありがとうございました。

どうもありがとうございます♪
昨日の新潟公演最終日もすさまじくよかったですよ!
NoismはこれからNINAパリ公演、新津美術館公演、愛知公演、高知公演、Noism2公演、静岡「ホフマン物語」公演、5月新作公演、8月サイトウ・キネン公演と目白押しに公演が続きます。
これからもどんどん応援していきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。

最終日、私のちょっと存じ上げている方が当日券をお求めに来られて
無事ゲットできたのですが、ものの1秒で完売になった!とのことでした。素晴らしい事ですね。
劇場公演であっても、このくらいチケットが売れて、たくさんの御客様にお越しいただけるようになるといいですね。
永久に事業が存続するなんて事はあり得なくて、なくなる時にえ〜といっても遅いわけで、ほんとうに支援って大切な事だと思います。
ぜひサポーターズのリーダーとして頑張って下さい!
今回いろいろとありがとうございました。
そうですね!明日です!
ぜひお楽しみに。
今夜もあるのですが、ちょっと後でリハでも見れたら見て来ます。
21日はすっごい激戦日なんですよ。
ぜひシークレット様の天使の音色を聞きに参りますので!!
ありがとうございました。


ありがたふござゐます。