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コンチェルト2号感動の毎日 concerto2.exblog.jp

新潟市西堀前通1のギャラリー蔵織さんの中に移転しました。


by concerto-2

ビバ加茂!! 泉田佑子 展

連休明けの火曜日。
午後に加茂に行って来ました!!
お目当ては20日から今日まで開かれている

「泉田佑子 墨遊小路書展」

を見に行くため。
正直ちょっと躊躇してたんですよ。行ってしょぼかったらどうしようかな〜。。。とか。
でも泉田さんの1回目の個展に衝撃を受け感動したんです。大丈夫だ!という確信もありました!


結果
いや〜行って良かった。素晴らしい!
今年見に行った個展の中でも上位に入ります。

と、詳しい事は後にして。
それより以前に!!
私は加茂市という土地に降り立った事が無いんですよ。車で通ったとかはありますが、歩いて市街地を見て回るというような事がありませんでした。
未知の土地!それもわくわく。。

知り合いの加茂の人に聞いたら「何にも無い」「食べるとこもない」。。てな感じ。
実は泉田さんに今日あった時も「こんななんにもないとこに来ていただいて〜」と恐縮されてたんですが。。

とんでもない!!!!駅から出てびっくりしました!
ビバ加茂!! 泉田佑子 展_e0046190_1927440.jpg

いきなりでかいオブジェに割と大きなショッピングセンター!それにけっこうやってる商店街。
タクシーなんかドア開けて待ってるしw(これは余計)
おぉー!さびれてないじゃん!。。。。(新津駅前よりいいじゃん。。)(あっすいません。。。w)

時間もあったので、まずは地元の人とにふれあいを。
駅の売店の人に、展覧会の会場「山重」さんの場所をお聞きしました。
実は簡単なとこなんですが、わかってても人に聞く事をします。一人でも多くの人と声を交わしてみたい、初めての土地ならなおさら。
てな感じで売店のおじさんに場所を伺いましたら、すぐ様パンフを出してくれてボールペンで印を書いてくれて、すごく詳しい説明をしてくれました。それでそのパンフもいただいて。
ビバ加茂!! 泉田佑子 展_e0046190_193146100.jpg

売店のおじさん、ありがとー!!
ふむふむ「北越の小京都」ね。。たしかに山が近くて風情みたいなものがありますね。
それに商店街がきれいというか、いろいろときめ細かい。通りの名前説明ボードや版画絵みたいなのもたくさんあって。
それにたしかにシャッター降りてるとこもありましたが、意外に多くのお店が営業されてました。
総菜屋さんがあったんですよ。ハムかつに目がない私はちょっと1枚。。。
ビバ加茂!! 泉田佑子 展_e0046190_19354735.jpg

なかなかおいしい、ここには帰りもよっちゃいました。

そして歩いて5分もしないような所に会場の山重さんがありました。
ここは昔作り酒屋さんだったとの事。そこの大きな酒蔵だったような所を使っての個展でした。
ビバ加茂!! 泉田佑子 展_e0046190_19372337.jpg

格子戸みたいな所を開けると会場。
泉田さんも入り口にいらっしゃり、すぐお声をかけていただきました。
お会いするのは1年近く振りだったので、私をわからなくてもいいかな〜と思ってたので嬉しかったです。

素晴らしい展覧会でした!圧倒されました。予想を遥かに上回りました。
泉田さんにも「いや〜来て良かった〜」とお話ししたんですが、ほんと素晴らしい。
作品もいいし、それにまた会場がまたいいんですよね〜。普段はあまり使われてないという事なのですが、ここでコンサートなんかやったら良いんではないのかな〜とも思いました。もったいない。
ギャラリーとしてもすごくいいですよ。

そして泉田さんの作品ですが、泉田さんは「墨遊 はちまき屋」という書を使ってのデザイン業といったらいいのでしょうか。そいうことをちゃんとビジネスとして活動されている方です。
趣味ではないんですね。
会場内にはその「はちまき屋」としての仕事の紹介、作品もたくさんありました。ロゴの作成、御客様からの要望を取り入れて作る書の作品。などなど、観ないと何とも伝わりませんが、実物を見ると「なるほどね〜」と感心しました。
書というものでビジネスを立ち上げるというのはこういうことか〜と感心しました。
プロの気迫みたいなものを感じました。
そして書と言うと、なんかお年寄りの産物みたいに思われるかも知れませんし、また学生さんの書道部大会とか言うと逆にアバンギャルドな感じの作品で普通の人には難解にも思われたりします。
早く言えば、よくわからない世界。

それはそれでいいのですが、普通の人を相手にした場合はそれではいけないわけですよね。
鼻高々なだけの芸術は商売になりません。
でも商売に徹すると志の高さと相反するものもあったり。
芸術と呼ばれるものをお金にする場合の様々な問題ですね。
そのあたりを見事にクリアされていると思います。
プロフェッショナルのお仕事です。

素顔もとても素敵な女性です。
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ちなみに後ろに写ってる作品が、家を建てた記念にとの御客様の依頼で作成された「喜」です。
これいいんですよね〜。実際見るとちょっとじ〜んときます。
一つの作品を作るまで依頼者とじっくりお話を聞いてつめていくのだそうです。
単なる文字でなく、そこに依頼者の家族への思いや、両親への感謝の気持ちなどを入れこんでいくのだそうです。

素晴らしい展覧会を見ました。
泉田さんありがとうございました!!

帰りには青海神社なる大きな神社がありましたので参拝して来ました。
ビバ加茂!! 泉田佑子 展_e0046190_1954391.jpg

周囲は立派な公園になっています。
加茂はなにもないなんて、とんでもない!
こういう土地でこそ郷土愛、そこから生まれる文化、アイディンティティイみたいなものが確立されるんでしょうね。
新潟市はどうなのかな〜とも思いました。
いいとこです加茂。またきてもっとよく探検してみたいものです。

泉田さんありがとうございました!!

今日のCDはこちら。
ビバ加茂!! 泉田佑子 展_e0046190_19563793.jpg

カリンニコフの交響曲第1番、と2番。
演奏はスヴェトラーノフ。
かっては「幻の名曲」!と呼ばれましたが、今では広く認知されている抒情派交響曲の名作ですね。
そしてこの曲の演奏では、やはりスヴェトラーノフ。
ナクソスのクチャルのもいいんですよ〜。でもやっぱこのスヴェのはちょっと格が違います。
入手困難な時代もありましたが、今ではだいたい潤滑になってきました。
当店は今日また補充入れました。

この曲を聴くと思うのは
貧乏の極地のカリンニコフはせっかく入ったモスクワ音大もお金がないために中退します。
オケでファゴットや打楽器を演奏するバイトをしながら有名ではない音大で学んでいました。
ところが肺の病に倒れ、隔離病棟に。。。
そこにはいつもモスクワ音大の後輩だったラフマニノフが見舞いにきてたそうです。
カリンニコフの治療費もラフマニノフが演奏して得たお金をあててたこともあったとか。

カ「うっ、げほげほっ。。いつもすまないね。。ラフマニノフ君。。」
ラ「なにを言ってるんですか先輩。もうすぐよくなりますから頑張りましょうよ」

という病室での声が聞こえて来そうで、ほろっときてしまう1曲です。
新潟でラフマニノフのピアノ協奏曲2番とカリンニコフの交響曲1番というプログラムでどこかやらないかな〜
といつも思ってるんですよね。
お勧めの1曲、1枚です。

それとその横に写っているのですが
当店近所の画廊フルムーンさんで今週一杯までおこなわれている
「近藤達雄 作品展  花、女、夜」
の図録です。なんとこれ無料でいただけるんですよ。こんなによく出来てる図録を無料でいただけるとは!!
作品もとてもいいです。
リアルでありながら抒情的で詩的な感じもある、そんな「花、女、夜」です。
ぜひフルムーンにいらして、実物をご覧下さい。
やはり生をみないと伝わらないものってあるんですよね。
フルムーンさんでは12月4日から私の大好きな画家、蓮池ももさんの個展も始まります。こちらもよろしくお願いします。直前にもまたご紹介しますね。

明日はいつも木曜日お休みの1号さんが所用で明日休みのあさって出勤となりましたので、明日は一人店番でございます。
そして明日は夜に!!
だいしホールでは佐々木和子先生と東京交響楽団をはじめとした素晴らしいクラリネット&フルートのメンバーによるコンサートがあります!!!チケットあります。
よろしくお願いします。

そして同じ頃東北電力グリーンプラザではチェンバリスト笠原さんを中心としたバロック集団「楽路歴程」さんのコンサートがあります。こちらは無料です。
ぜひたくさんの人に聞きにきていただきたいですね。
こちらもよろしくお願いします!

PS.あぁぁぁこの先週末、今日といろいろと入荷あったんですけど、あっちのサイトになかなか入力出来ません。。。ご覧になられてる方すいません。。
Commented at 2009-11-25 21:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by concerto-2 at 2009-11-26 17:32
yuki様ありがとうございます。
加茂はほんとに良い所でびっくりしました。
あのくらいの街で駅前すぐに山があって神社があって、そこを公園にしててなんていうところはあまり無いような気がします。
オブジェですか。あの神社まで上がって時間が無かったのでお参りしてすぐに下って、池で鯉見て帰ってきたのでオブジェまで見れませんでした。残念。
あと目を付けて帰って来たのが、グラタンの発祥地なんですよね?
そんな張り紙をしてるレストランを駅前通りで見つけました。
これは食べに来なければ!!と思いましたよ。
まさに小京都といった風情ある街ですね。
私の故郷の聖籠はとりあえずお金があるからなのか、ものすごく進化してて私も道に迷うくらいです。次々と新しいものばかりたってきてて、それはそれでいいのでしょうけど、少々寂しいですね。
加茂はぜひまた行ってみたいと思っています。
ありがとうございました。

新津もラジオに行く用事がなくなってから、全く言ってませんが駅前をまっすぐいったとこにある、大判焼きみたいなのを売ってるお店とか角の果物屋さん、もうすぐ局だ〜という頃にあるマツザカヤさん(だったかな、お洒落なお菓子屋さん)など懐かしいです。
by concerto-2 | 2009-11-24 20:08 | 展覧会のこと | Comments(2)