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コンチェルト2号感動の毎日 concerto2.exblog.jp

新潟市西堀前通1のギャラリー蔵織さんの中に移転しました。


by concerto-2

「奥村健一 新春筝演奏会」

日曜日はだいしホールで行われた
「奥村健一 新春筝演奏会」
に行ってきました。

土曜日ほどではありませんが、良いとはいえない天候の中会場には満員のお客様でした。
この奥村さんや尺八の鯨岡さん、三味線の小林さん、琴の藤崎さんなどの演奏会にいくと、いつも満員ですね。
やはり邦楽に対しての層の広さを感じますね。
けっこう若いお客様もいらっしゃるんですよ。

奥村さんといえばもともとピアノを子供の頃からやってらっしゃるので、琴(琴の方がなじみがあると思うのでので琴と書きますね)でピアノの曲などもどんどん編曲して新感覚な邦楽をやられる方です。
でも今回は前半にあえて「ザ・邦楽」みたいなものをもってこられました。
かなりの力が入っているのが感じられます。

プログラムは
八橋検校:六段の調
藤井凡大:「さくら」筝独奏による主題と六つの変奏
宮城道雄:春の海
石垣征山:木槿に(むくげに)

ここまでが前半、春の海はヴァイオリンで新潟交響楽団の美しきコンサートミストレス松村牧子さんが賛助演奏です。
いやぁ奥村さん力はいってましたね。顔なんかも紅潮して気合みたいなものを感じました。
というのも「木槿に」では奥村さんのお師匠様の杉浦先生との共演でした。
やはりこうして前半にスタンダードを並べて、その締めに自らの先生とやるというのは心構えがはんぱではなかったのではないかなと思います。
奥村さんキリッとしてかっこよかったですよ!

という非常に緊張感高まった前半とは趣を変えて、ついでに衣装も前半に和装からシャツ姿に変えて後半は近代の曲でくんでいます。

長澤勝俊:十七弦のための四つの前奏曲
水川寿也:涼流
新実徳英:ヴァイオリンソングブックより「鳥のシシリアーノ」「お魚のブルース」

「涼流」は松村さんのヴァイオリンとのデュオ
新実さんの作品では松村さんのヴァイオリンと奥様の京子さんの十七弦とのトリオ。
になります。
全部初めて聞いた曲ですが、全部いい曲!!
原曲は琴でないものは奥村さんが編曲されてるそうなのですが、とても自然に聞こえました。
もう一度聞いてみたい!と思わせてくれる演奏でした。
この3人でCD出したら私買いますよ。

そして予定のプログラムが全て終わってから、奥村さんのお礼の言葉、ゲストのご紹介とあって
アンコール。
宮城道雄:水滴

いつものように奥様とのデュオで最後は締めるのかな?と思ったらソロ演奏。
しかもこの曲は歌もあるんです。
奥村さんの歌と演奏。
これが素晴らしかったんです。会場のお客様も引き込まれてました。
私も終演後も頭から離れませんでした。

すごくいい演奏会でした。
このDVD発売されたら私買います(笑)
奥村さんありがとうございました。
また今年も活躍・飛躍の年になりそうですね、楽しみにしています。

たしか次はオペラデュオ・フェリーチェさんとの能楽堂公演ですよね。頑張ってください。

会場を出るとき松村さんにもご挨拶できたし、よかったよかったの演奏会でした。

あとは松村牧子さんヴァイオリン・リサイタルを心待ちにしております~。
by concerto-2 | 2008-02-25 10:35 | 演奏会のこと | Comments(0)