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コンチェルト2号感動の毎日 concerto2.exblog.jp

新潟市西堀前通1のギャラリー蔵織さんの中に移転しました。


by concerto-2

盤鬼のつぶやき 。。

だいたい毎日、盤鬼平林直哉さんとは電話で話したりメールとかしてたりしています。
年内中にまた新潟に行きたいな〜とのこと。
雪を見ながら温泉でも。。とか話はふくらんでいます。
そして盤鬼さんのグランドスラムレーベルも着々とこれから話題作が出てきますよ。
それは後にして、まず「盤鬼のつぶやき」の第34回が今日届いたのでご紹介。
今回はなかなか、う〜〜んと思うところある内容です。特にアンコールに関しては。
では
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盤鬼のつぶやき第34回

上岡敏之/ヴッパータール響の“意外な”アンコール

 10月12日、東京オペラシティの「ウィークデイ・ティータイム・コンサート」に行った。内容は上岡敏之指揮、ヴッパータール交響楽団で、オール・ワーグナー・プロ。まず、ジークフリート牧歌に始まり、後半は「ニーベルングの指環」のハイライト。平日の昼間だからチケットなんかいくらでもあるだろうと思ったが、念のために当日の朝チケット・センターに電話した。すると、これがけっこう売れていたが、かろうじてそこそこの席を1枚確保する。
 開演前に指揮者の短い話があったのち、まず最初のジークフリート牧歌である。弦の人数は全く減らさないフル編成。第1ヴァイオリンは14人か16人いたと思う。コントラバスは8人、これは客席からきちんと数えることが出来た。やはり、これだけの大きなホールであれば、この程度の人数でもぜんぜんおかしくない。以前、同じくフル編成でフェドセーエフがモスクワ放送響を指揮したチャイコフスキーの弦楽セレナードを聴いたことがあるが、厚ぼったいとか、重苦しいとか、そんな風には全く思わなかった。むしろ、大編成のメリットの方を感じた。その点においては今回の上岡の演奏も同じである。ただ、彼の解釈はあれこれと実にさまざまな工夫を盛り込んだものだ。作為的に思えた箇所もないとは言えなかったが、全体としては個性豊かな美演奏という印象である。
 後半は「ワルキューレの騎行」とか「ジークフリートのラインへの旅」とか、おなじみの曲が演奏された。ただし、曲と曲との接続部分は耳にしたことのないものだった。これらの曲でも上岡は独自の解釈をみせ、オーケストラもよくそれに応えていた。私が一番良いと思ったのは「森のささやき」で、次点は「ヴォータンの告別と魔の炎の音楽」だろうか。最後は「ジークフリートの葬送行進曲」。地味に終わるので、きっとアンコールは派手にやるだろうと予想した。「ローエングリン」第3幕前奏曲とか、「マイスタージンガー」第1幕前奏曲あたりだろうと。やがて、予想通りにアンコールが始まる。ところが、頭の中がすっかりワーグナー・モードに切り替わっていたため、何の曲かがわかるまで時間がかかってしまった。「??? これはワーグナーの・・・何だけっけ? えーと、えーと、違う、・・・・あっ! これは英雄の第2楽章じゃないか!」、気づくまでに12小節以上も経過していた。
 ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」の第2楽章をアンコール演奏した意外性にも驚いたが、もっと度肝を抜かれたのはその演奏内容である。テンポは恐ろしく速い。しかも、そのえぐり取るような凄まじいエネルギーと狂気は晩年のシェルヘンのライヴを思い起こさせた。十分にびっくりさせてもらったが、ふと頭によぎったこともある。
 それは2つ。ひとつは前回来日した時に上岡が振ったベートーヴェンの交響曲第5番と解釈が違いすぎることだ。むろん、「英雄」と曲も違うし、前回の来日から3年も経過しているので、
違っても当たり前とも思えるが、私は一貫性のなさも少なからず感じた。
 もうひとつは、これだけ意表をつくアンコールというのは、メインの印象を希薄にするのではという危惧。それと、お客の側に芽生えてきそうなアンコールへの過度の期待である。もちろん、こうしたことを今後絶対にやってくれるなと言っているわけではない。自分も楽しませてもらったけれど、やはり気になることは気になるとちゃんと書くべきだと思った次第である。
 いずれにせよ、このように書けるのも、上岡が注目すべき逸材であるからだ。このあとの10月18日、ヴッパータール響とのマーラーも楽しみだし、今後予定されている日本のオーケストラとの共演も興味津々である。(平林 直哉)

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たしかにアンコールって難しいですよね。
あればたしかにいいけど、絶対あった方がいいというものではありません。
過度の期待は、持ってしまうのもわかるけど、やはり本編が一番大事なメインであるわけですし。
それとあんまり?な曲だと、頭も?のままホールを後にするのは後味悪いのも事実かも。
私は結局御客様がホールを出た時に「あー楽しかった!」と思えれば、どっちでもいいと思ってます。
それにしても英雄の2楽章のアンコールってすごいですね。どうなのかなぁとも思うけど。

盤鬼さんのグランドスラムレーベルの次の新譜はまもなく発売のこちら
盤鬼のつぶやき 。。_e0046190_205412.jpg

バーンスタインのショスタコーヴィチ第5番。
なかなか勢いのある1枚になっています。玉木正之さんの解説がまた面白い。
これがまもなく発売で。。
その次がこちら
盤鬼のつぶやき 。。_e0046190_2065528.jpg

ワルターのベートーヴェン「運命」&「田園」です。
これもオープンテープからの復刻。既にLPからの復刻した「田園」がグランドスラムにもありました、こっちの方が私は好きですね。とっても懐かしい。何が懐かしいって、テープのヒスノイズ!!
そうそうテープにはシャーという音がしたんよ!と思い出しますよ。
カセットテープなんか知らない世代の方々が多くなっています。平林さんも今日「そういう人達はどう思うのかね〜」と言われてました。これがたぶん半月後くらいでしょうか。

その次がこれ
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フルトヴェングラーのモーツアルト40番とベートーヴェンの7番。
なんかよくあるのでしょ?と思われるかもしれませんが、このベト7が売りなんです。
この1枚はSP復刻。それでベートーヴェンの原盤がドイツのエレクトローラ盤SPなんだそうです。
私には良く分かりませんが幻の原盤なんだそうです!
音はよ〜く復刻出来ています。SP復刻ということを忘れますね。
それにしても平林サウンドはいっつも元気一杯パワー全開ですよ。
ご本人のキャラクターがほんとよく投影されています。
1枚1枚が平林直哉と言う人の作品になっていますね。

このグランドスラムレーベル、私はこれから来年にかけての出るものがだいたい分かっています。
へー!と思うのも続々出ますのでお楽しみに。
ここだけの話、この1枚を作り出すために原盤をいくつも入手したり、他で使ってない写真を買ったり。。
なかなかお金がかかっています。個人でやってるからたいへんですよ。
そんな盤鬼さんの盤鬼さんのためにも、グランドスラムレーベルよろしくお願いします。

最後に訂正を一つ
音文リレーコンサートでドクターKさん(改名予定中)がさとあきさんの次と書いてしまいましたが、私の早とちりで午後5時からの3番目でらっしゃいました。失礼しました。
あまりに失礼で申し訳なかったので大宣伝を!!
午後5時からの3番目、ソプラノ、メゾソプラノのデュオでメンデルスゾーン他です。
よろしくお願いします。。いやぁこれで失礼分お返しできたかなぁ〜(笑)

いよいよ週末も近づいてきました。
日曜日の音文、洋楽の夕べも近づいてきました!
そしてだいしホールの土屋朱帆さんも!!
盤鬼のつぶやき 。。_e0046190_20215068.jpg

今日もある御客様に土屋さんのCDを聴いてもらったら、「この人なんかもっと宣伝すればいいわよ〜もったいないんじゃない?」とのお褒めのお言葉をいただきました。
しかし、その御客様も日曜日はお仕事との事で残念!
ほんとうに聴けば素晴らしさがわかるんですよね。だてに日本一になっていない。
ぜひよろしくお願いします。当日お越しになられても、も〜大丈夫ですから。ぜひ!
by concerto-2 | 2010-10-14 20:23 | CDの紹介 | Comments(0)